ベトナムの住環境について

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ベトナムの障害児・者の生活

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ベトナムにおける家族構成は、祖父母、両親、子どもといった多世代家族が一般的です。家屋は主にレンガ作りで、都市部では家を建てる土地が狭いため、2~3階建ての家が多く、1階部分が共有スペースとキッチンなどの水回り、2階・3階部分が居室という作りとなっています。地方都市では平屋建ての家屋が多く見られます。

床はタイル貼りが多く、人々は床に座って食事をしたり、ござを敷いて昼寝をしたりします(写真3-1)。ベッドを利用する人もいますが、経済的な理由でベッドがあってもマットレスを敷かない人が多いです。フローリングや絨毯などの床素材は、一部の富裕層の家では見ることができます


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障害児・者の家庭での生活は、家族や身内が身辺介助を行っていますが、障害児・者のADLの自立や家族の介助量軽減のための住宅改修などはあまり考えられておらず、ハード面の困難さを家族からの介助などのソフト面でカバーしている状態です。

障害者や学童期・青年期の障害児においては、階段昇降や狭い浴室での洗体、屋内移動などが困難となり、家族の介助量が多くなるため、家屋内での活動範囲は狭くなりやすいです。



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ベトナムにおいて、屋外の移動手段は地方でも都市部でも、バイクが中心となります。障害者が座位保持可能である場合、介助者とのバイク2人乗りが可能(乳幼児の場合はバイク用子どもイスを使用)です(写真3-2)。

しかし、座位保持困難な場合、1人の患者を病院等へ連れて行きためには介助者2人が必要となります(写真3-3)。移動のための金銭的・人的負担が増えると障害児・者は徐々に家庭へこもる傾向にあります。

病院・施設内の移動手段として、障害児・者が車いすを利用している場面はしばしばみられます。しかしながら、その多くは古びた身体に合わない標準型車いすで、移動には介助を必要としています。

街角では手でレバーを押したり、引いたりして自走できる3輪タイプの車いすが多く見られます。ベトナムの道路は舗装状況が良くないため、標準型車いすは危険性が伴いあまり実用性は低いです。

54の多民族国家

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ベトナムは54の民族が暮らす多民族国家です。山岳部には、多くの少数民族の人々が暮らしています。少数民族にはそれぞれに文化があり、衣・食・住も大きく異なります。

少数民族の中には、高床式住居に住んでいる民族もあります。1階部分の高さは家屋によって異なりますが、2mほどあり、はしごを上った2階部分が居住スペースになっています。

居室は間仕切りがなく一部屋となっています(写真3-4)。少数民族の中でも、富裕層の家屋では1階部分も居室スペースとして建てているところもあります(写真3-5)。


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少数民族の中の障害児・者は、在宅生活において自立できたとしても、周囲の環境が整っていないために屋外に出る機会はほとんどなく、屋内だけで過ごしている人が多いです。

執筆者経歴

経歴

玉村菜穂子RPT

2007年 熊本リハビリテーション学院卒業

2007年 ひょうご家庭と福祉財団勤務

2014年~現在 JICA青年海外協力隊 ベトナム派遣  

菊池美貴RPT

2008年 茨城県立医療大学卒業

2008年 日の出ヶ丘病院勤務

2014年~現在 JICA青年海外協力隊 ベトナム派遣  

小竹里佳RPT

2008年 大阪医専卒業

2008年 兵庫県立リハビリテーション西播磨病院勤務

2011年 兵庫県立リハビリテーション中央病院勤務

2014年 京都下鴨病院勤務

2014年~現在 JICA青年海外協力隊 ベトナム派遣

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