なぜ、日本ではなくオーストラリアの理学療法士(PT)養成校へ? カリキュラム、学費などについて -連載第3弾-

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日本とは異なる大学院カリキュラム

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前回の続きとして大学院カリキュラムについて紹介させて頂きますが、1学期のPhysiotherapy Project Proposal (PPP)では実際に研究を行います。あらかじめ10題前後の研究内容が大学側から用意されていますが、自分で実際に研究したい内容が明確であれば一から始めることも可能です。ただ、私が専攻している筋骨格系修士はコースワークであり、研究がメインの修士ではなく時間も限られているため、何人かでグループになって一緒に研究を進めていくといった内容になっています。これは2学期にも直接繋がっている科目であり、コースの終わりにジャーナルなどに論文を投稿する、もしくは学会で発表するといったことが目標とされています。

 

痛みに対してどこまでも追求する

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Advanced Management of Pain Disorders (AMPD)では、痛みに対する病態の理解(末梢感作や中枢感作のメカニズム、そもそも痛みというものは何なのか、どういったことが痛みの感じ方に影響を及ぼすのか、それぞれの痛みに最適な薬は何かなど)、他職種(医師、臨床心理士)との連携的マネジメント、meditation (瞑想) の効果とその応用など、従来の組織のみに対するアプローチにて改善が認められない患者らに対してどういったことを理学療法士として考慮・実施していかなければならないのかなどが網羅されています。

 

講義の内容は最新の文献ベース

オーストラリア大学教育の特徴として私が素晴らしいなと感じているところは、講義の内容がほぼ最新の文献をベースに構成されているところです。教科書などは、長年変わらない事実・セオリーなどを除いてはほとんど使われることが少なく、やはり最新の論文や知見などは英語で出版されることが多く、英語を第一言語としている大学の強みであると感じています。

学費は300万円弱

全ての科目を紹介することは出来ませんでしたが、オーストラリアにおける筋骨格系修士教育の一部を知っていただけたかと思います。ちなみに、学費ですが、留学生の場合 $36,200(1ドル約82円計算で298万円 – 2015年9月現在)、オーストラリア現地学生もしくは永住権保有者の場合 $28,400(約233万円)となっています。決して安い学費ではないですが、これまで紹介させて頂いたように最新の知見や世界の理学療法の動向などを肌で感じることができる素晴らしいコースとなっています。それでは、次回は大学院も含めたオーストラリア生活の楽しいこと、辛いことなどを紹介させて頂きます。

江戸英明先生経歴

経歴

2006年3月 帝京平成大学専門学校卒業

2006年4月 帝京平成大学医学部附属溝口病院入職

2008年12月 帝京平成大学医学部附属溝口病院退職

2009年2月 渡豪

2011年 Curtin university 理学療法科入学

2013年 Curtin university 理学療法科卒業

同年〜 Grange Physiotherapy 入職

2015年 Curtin university Master of Clinical Physiotherapy (Manipulative Major)入学

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