令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その1)|厚生労働省

13282 posts

31日厚生労働省は「疑義解釈資料の送付について(その1)」を公開した。以下にリハ関連を抜粋。

▶︎https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/000923563.pdf

療養病棟入院基本料

問 43:

区分番号「A101」療養病棟入院基本料の注 11 について、入院中の患者であって、区分番号「H000」心大血管疾患リハビリテーション料、 区分番号「H001」脳血管疾患等リハビリテーション料、区分番号「H 001-2」廃用症候群リハビリテーション料、区分番号「H002」運動器リハビリテーション料又は区分番号「H003」呼吸器リハビリテー ション料(以下「疾患別リハビリテーション料」という。)を算定するものに対して、1月に1回以上、FIMの測定を行っていない場合には、当該患者に係る疾患別リハビリテーション料のうち、一日につき2単位を超えるものは、当該入院基本料に含まれることとされているが、「1月に1回以上」とは、暦月に1回以上のことを指すのか。

(答)そのとおり。

問 44:

区分番号「A101」療養病棟入院基本料の注 11 に規定する点数を算定する患者について、疾患別リハビリテーション料の標準的算定日数を超えて継続して疾患別リハビリテーションを行う場合も、FIMの測定に係る規定は適用されるか。

(答)適用される。

療養病棟入院基本料

問 45:

区分番号「A101」療養病棟入院基本料の注 11 について、「診療報酬の算定方法の一部を改正する件(令和4年厚生労働省告示第 54 号)による改正前の(中略)なお従前の例による」「令和4年3月31日において現に療養病棟入院基本料に係る届出を行っている保険医療機関については、令和4年9月 30 日までの間に限り、FIMの測定を行っているものとみなす」こととされているが、注 11 に規定する点数の適用について、 どのように考えればよいか。

(答)令和4年4月1日より、改正後の点数(100 分の 75 に相当する点数)を算定すること。

療養病棟入院基本料、回復期リハビリテーション病棟入院料

問 46:

区分番号「A101」療養病棟入院基本料及び区分番号「A308」回 復期リハビリテーション病棟入院料について、脳血管疾患等により療養病棟入院基本料を算定する病棟に入院している患者が、令和2年3月31日 以前から回復期リハビリテーションを要する状態に該当しており、令和2年4月1日以降に当該保険医療機関の回復期リハビリテーション病棟に転棟した場合においては、留意事項通知により「医療上特に必要がある場合に限り回復期リハビリテーション病棟から他の病棟への移動が認められる」こととされているが、当該患者が脳血管疾患等を有することをもって、「医療上特に必要がある場合」に該当するものとして、再度療養病棟入院基本料を算定する病棟に当該患者を転棟させることは可能か。

(答)当該患者を同一保険医療機関の療養病棟に再度移動させることは、原則として認められない。

早期離床・リハビリテーション加算

問 99:

区分番号「A300」救命救急入院料の注8、区分番号「A301」特 定集中治療室管理料の注4、区分番号「A301-2」ハイケアユニット入院医療管理料の注3、区分番号「A301-3」脳卒中ケアユニット入 院医療管理料の注3、区分番号「A301-4」小児特定集中治療室管理料の注3に規定する早期離床・リハビリテーション加算(以下単に「早期 離床・リハビリテーション加算」という。)の施設基準における早期離床・ リハビリテーションチームの専任の常勤理学療法士、常勤作業療法士又は 常勤言語聴覚士は、疾患別リハビリテーションの専従者が兼任してもよいか。

(答)疾患別リハビリテーション料(2名以上の専従の常勤理学療法士、専従の作業療法士及び専従の言語聴覚士の配置を要件とするものに限る。)におけ る専従の常勤理学療法士、専従の常勤作業療法士又は専従の常勤言語聴覚士のうち1名については、早期離床・リハビリテーション加算における専任の常勤理学療法士、専任の常勤作業療法士又は専任の言語聴覚士と兼任して差し支えない。ただし、早期離床・リハビリテーション加算に係る業務と疾患別リハビリテーション料に係る業務に支障が生じない範囲で行うこと。 なお、これに伴い、「疑義解釈資料の送付について(その1)」(平成 30 年 3月 31 日事務連絡)別添1の問 107 は廃止する。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12400000-Hokenkyoku/0000202132.pdf

問 100:

早期離床・リハビリテーション加算の施設基準において求める看護師の「集中治療を必要とする患者の看護に係る適切な研修」には、具体的にはどのようなものがあるか。 

(答)現時点では、以下の研修が該当する。

① 日本看護協会の認定看護師教育課程「クリティカルケア※」、「新生児集 中ケア」、「小児プライマリケア※」

② 日本看護協会が認定している看護系大学院の「急性・重症患者看護」の専門看護師教育課程

③ 特定行為に係る看護師の研修制度により厚生労働大臣が指定する指定 研修機関において行われる研修(以下の8区分の研修を全て修了した場合に限る。)

・ 「呼吸器(気道確保に係るもの)関連」

・ 「呼吸器(人工呼吸療法に係るもの)関連」

・ 「栄養及び水分管理に係る薬剤投与関連」

・ 「血糖コントロールに係る薬剤投与関連」

・ 「循環動態に係る薬剤投与関連」

・ 「術後疼痛関連」

・ 「循環器関連」

・ 「精神及び神経症状に係る薬剤投与関連」

④ 特定行為に係る看護師の研修制度により厚生労働大臣が指定する指定 研修機関において行われる以下の領域別パッケージ研修

・ 集中治療領域

・ 救急領域

・ 術後麻酔管理領域

・ 外科術後病棟管理領域

※ 平成 30 年度の認定看護師制度改正前の教育内容による研修を含む。

問 101:

早期離床・リハビリテーション加算の施設基準における早期離床・リハビリテーションチームの専任の常勤看護師は、区分番号「A300」救命救急入院料の注 11 及び区分番号「A301」特定集中治療室管理料の 注6に規定する重症患者対応体制強化加算(以下単に「重症患者対応体制強化加算」という。)の専従看護師が兼任しても差し支えないか。

(答)同一治療室内であれば、兼任して差し支えない。

問102:

重症患者対応体制強化加算の施設基準における専従の常勤臨床工学技士は、早期離床・リハビリテーションに係る取組を行うことが可能か。

(答)可能。

回復期リハビリテーション病棟入院料

問 122:

区分番号「A308」回復期リハビリテーション病棟入院料1及び3の施設基準における「第三者の評価」について、ISO(国際標準化機構)9001の認証は該当するか。

(答)該当する。

地域包括ケア病棟入院料

問 123:

区分番号「A308-3」地域包括ケア病棟入院料の施設基準において、「許可病床数が200未満の保険医療機関の一般病床において、地域包括ケア病棟入院料又は地域包括ケア入院医療管理料を算定する場合にあ っては、ウ又はエについては、当該保険医療機関内に救急外来を有していること又は 24 時間の救急患者を受け入れていることにより当該基準を満 たすものとみなすものであること」とあるが、「当該保険医療機関内に救 急外来を有していること」とは、当該保険医療機関が「救急医療対策事業 実施要項」(昭和 52 年7月6日医発第 692 号)に定める「救命救急センタ ー」である必要があるということか。

(答)当該保険医療機関が「救命救急センター」である必要はなく、当該保険医 療機関内に救急患者を受け入れる外来が設置されていればよい。

特定機能病院リハビリテーション病棟入院料

問 127:

区分番号「A308」回復期リハビリテーション病棟入院料を算定していた患者が、医療上の必要があり、区分番号「A319」特定機能病院リハビリテーション病棟入院料を算定する病棟に転院した場合、特定機能病院リハビリテーション病棟入院料の算定上限日数は、回復期リハビリテーション病棟入院料の算定を開始した日を起算日として考えればよいか。

(答)よい。

問 128:

区分番号「A319」特定機能病院リハビリテーション病棟入院料の施設基準における専従の常勤の管理栄養士の配置について、専従の非常勤の管理栄養士を2名以上配置して常勤換算することにより、当該基準の該当性を判断してよいか。

(答)不可。

問 129:

区分番号「A319」特定機能病院リハビリテーション病棟入院料の施設基準における専従の常勤医師の配置について、専従の非常勤医師を2名以上配置して常勤換算することにより、当該基準の該当性を判断してよいか。

(答)不可。

小児運動器疾患指導管理料

問 139:

区分番号「B001」の「28」小児運動器疾患指導管理料について、 20 歳未満の患者が対象とされているが、当該患者が20歳に達する日の前日まで算定可能ということか。

(答)そのとおり。

二次性骨折予防継続管理料

問 140:

区分番号「B001」の「34」二次性骨折予防継続管理料の施設基準 において、「地域の保険医療機関等と連携し」とあるが、「地域の保険医療 機関等」には、地域の保険薬局は含まれるか。

(答)含まれる。

問 142:

区分番号「B001」の「34」の「イ」二次性骨折予防継続管理料1 の施設基準において、「一般病棟入院基本料又は7対1入院基本料若しく は 10 対1入院基本料(特定機能病院入院基本料(一般病棟に限る。)又は 専門病院入院基本料に限る。)に係る届出を行っている保険医療機関であること」とされているが、特別入院基本料を算定する病棟は対象に含まれるか。

(答)含まれない。

生活習慣病管理料

問 161:

区分番号「B001-3」生活習慣病管理料において、「当該治療計画に基づく総合的な治療管理は、看護師、薬剤師、管理栄養士等の多職種と連携して実施しても差し支えない」とあるが、「多職種」には以下の職種の者は含まれるか。

①理学療法士

②保健所の職員又は他の保険医療機関の職員

 (答) それぞれ以下のとおり。

①含まれる。

②含まれる。ただし、生活習慣に関する総合的な治療管理については、当該保険医療機関の医師が行う必要があり、保健所の職員又は他の保険医療機関の職員と連携する場合は、当該職員に対して指示した内容及び当該職員が実施した内容を、当該保険医療機関における療養計画書及び診療録に記録すること。

疾患別リハビリテーション料

問 201:

リハビリテーション実施計画書及びリハビリテーション実施総合計画書について、「計画書に患者自ら署名することが困難であり、かつ、遠方に居住している等の理由により患者の家族等が署名することが困難である場合には、(中略)家族等に情報通信機器等を用いて計画書の内容等を説明した上で、説明内容及びリハビリテーションの継続について同意を得た旨を診療録に記載することにより、患者又はその家族等の署名を求めなくても差し支えない。ただし、その場合であっても、患者又はその家族等への計画書の交付が必要であること等に留意すること」とあるが、

①この場合、医師が計画書の内容等の説明等を行う必要があるか。

②診療録に計画書を添付することをもって、「説明内容及びリハビリテーションの継続について同意を得た旨を診療録に記載すること」に代えることはできるか。

③交付する計画書の署名欄はどのように取り扱えばよいか。

   (答) それぞれ以下のとおり。

①そのとおり。

②不可。家族等への説明を行った医師による診療録への記載が必要である。

③当該計画書を作成した医師が、計画書の署名欄に、同意を取得した旨、同意を取得した家族等の氏名及びその日時を記載すること。

問 202:

前問(問201)のリハビリテーション実施計画書及びリハビリテーション実施総合計画書の署名の取扱いに関し、「疾患別リハビリテーションを当該患者に対して初めて実施する場合(新たな疾患が発症し、新たに他の疾患別リハビリテーションを要する状態となった場合であって、新たな疾患の発症日等をもって他の疾患別リハビリテーションの起算日として当該他の疾患別リハビリテーションを実施する場合を含む。)を除き」とあるが、他の保険医療機関から転院した患者であって、転院前から継続して疾患別リハビリテーションを実施するものについては、どのように考えればよいか。

 (答) 署名の取扱いについては、「疾患別リハビリテーションを初めて実施する場合」に該当するものとして取り扱うこと。

問 203:

標準的算定日数を超えて、1月に13単位以内の疾患別リハビリテーションを行っている患者について、1月に1回以上FIMの測定を行う必要があるか。

 (答) 原則として測定を行う必要がある。

リハビリテーションデータ提出加算

問 204:

区分番号「H000」心大血管疾患リハビリテーション料の注5、区分番号「H001」脳血管疾患等リハビリテーション料の注7、区分番号「H001-2」廃用症候群リハビリテーション料の注7、区分番号「H002」運動器リハビリテーション料の注7及び区分番号「H003」呼吸器リハビリテーション料の注5に規定するリハビリテーションデータ提出加算について、疾患別リハビリテーション料を現に算定している患者であって、標準的算定日数を超えて疾患別リハビリテーションを実施しているものについても、当該加算の算定に当たってはデータの提出が必要か。

 (答) そのとおり。

透析時運動指導等加算(人工腎臓)

問 217:

区分番号「J038」人工腎臓の注14に規定する透析時運動指導等加算について、他院で指導が行われていた患者を自院において引き続き指導する場合、透析時運動指導等加算は算定可能か。

 (答) 算定可。ただし、その場合、算定上限日数の起算日は他院での初回指導日となることに留意すること

問 218:

区分番号「B001」の「31」腎代替療法指導管理料並びに区分番号「J038」人工腎臓の注2に規定する導入期加算2及び3について、「腎移植に向けた手続きを行った患者とは、日本臓器移植ネットワークに腎臓移植希望者として新規に登録された患者、(中略)腎移植が実施され透析を離脱した患者をいう」とあるが、腎臓移植希望者として日本臓器移植ネットワークに登録されてから1年以上経過した患者であって、当該登録を更新したものについても、「腎移植に向けた手続きを行った患者」に含まれるか。

 (答) 含まれる。

問 219:

区分番号「J038」人工腎臓の注14に規定する透析時運動指導等加算について、「医師に具体的指示を受けた」看護師が療養上必要な指導等を実施した場合に算定できることとされているが、ここでいう具体的指示とは、具体的にどのようなことか。

 (答) 個別の医学的判断による。なお、当該指示の内容については、指示を行った医師が適切に診療録に記載すること。

問 220:

区分番号「J038」人工腎臓の注14に規定する透析時運動指導等加算について、「連続して20分以上患者の病状及び療養環境等を踏まえ療養上必要な指導等を実施した場合に算定できる」こととされているが、

①1回の指導は同一の医師等が実施する必要があるか。

②「患者の病状及び療養環境等を踏まえ」た療養上必要な指導とは、具体的にはどのような指導か。

    (答) それぞれ以下のとおり。

 ①そのとおり。

 ②日本腎臓リハビリテーション学会の「腎臓リハビリテーションガイドライン」等の関係学会によるガイドラインを参照して実施するものであること。

問 221:

区分番号「J038」人工腎臓の注14に規定する透析時運動指導等加算について、人工腎臓を算定している患者に対して、療養上必要な運動指導等を実施した日に限り算定できるのか。

 (答) そのとおり。

緊急整復固定加算、緊急挿入加算

問 236:

緊急整復固定加算及び緊急挿入加算の施設基準における「多職種連携を目的とした、大腿骨近位部骨折患者に対する院内ガイドライン及びマニュアル」とは、具体的には何を指すのか。

(答)例えば、

・ 術後管理の観点から、整形外科以外の診療科の医師との連携

・ 骨粗鬆症に対する薬物治療の観点から、薬剤師との連携

・ 早期のリハビリテーションの実施の観点から、理学療法士との連携

・ 誤嚥防止の観点から、看護師との連携

・ 骨粗鬆症に対する栄養指導の観点から、管理栄養士との連携

・ 退院又は転院支援の観点から、社会福祉士との連携等を目的として作成されたものを指す。

なお、作成に当たっては、現時点では、「骨折リエゾンサービス(FLS)ク リニカルスタンダード」、「日本脆弱性骨折ネットワーク(FNN)クリニカル ツールキット」等の内容を参照されたい。

医科診療報酬点数表関係(DPC)

問 2-6:

DPC対象病院において、回復期リハビリテーション病棟入院料又は緩和ケア病棟入院料を算定する一般病棟に入院している者のうち、当該入院料の算定対象外となる患者については包括評価の対象となるのか。

 (答) 入院している病棟(床)で判断するため、包括評価の対象とならない。

訪問看護指示書

問 13:

医科点数表区分番号「C007」訪問看護指示料における訪問看護指示書について、「留意事項及び指示事項」のⅡの1の記載が変更されたが、既に交付している訪問看護指示書については、令和4年4月1日以降に改めて変更後の様式により再交付する必要はあるか。

 (答) 令和4年3月31日以前に交付している訪問看護指示書については、変更後の様式による再交付は不要である。

 

【合わせて読む】

令和4年度診療報酬改定の答申(リハ関連抜粋版)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その1)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その6)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その7)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その8)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その10)

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その18)

 

令和4年度診療報酬改定疑義解釈資料(その1)|厚生労働省

最近読まれている記事

企業おすすめ特集

編集部オススメ記事