15日中央社会保険医療協議会総会が開催された。今回は以前中間報告でも議論された疾患別リハにおける運動器リハ算定に関して、「6単位超のリハでは効果が上がっていない」という指摘があった。以下今回の論点(回復期入院医療について)。
支払い側からの指摘に対して、診療側が反論。「そもそもFIMのみの評価で運動器の実績評価はできない」とし、FIMから算出された「6単位超のリハでは効果が上がっていない」という結果だけで判断することはできないとした。さらに、FIMにおける第三者機能評価を入院料1又は3において導入が望ましいとされた中で、第三者機能評価を実施している医療機関においてFIMの取り組み割合が多いことに着目し、義務化へするべきだという指摘が支払い側よりあった。これに対しても診療側は、「まずはFIMの院内研修から行うことが望ましく、今回の結果もそれが今回のデータに表れている」と反論。
その他、今回の議論では日本の地域包括ケア病棟の役割とその改革に焦点を当て、特に在宅復帰支援とリハビリテーションサービスの提供の重要性を強調。救急搬送高齢者の受け入れ強化やリハビリテーションサービスの充実が提案され、訪問看護と訪問リハビリの実績評価が重要視された。また、介護保険サービスの提供の強化や、介護・障害福祉サービスとの連携強化が検討されており、これらが患者の在宅復帰支援と地域包括ケア病棟の効果的な運用に不可欠であると指摘されている。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/content/12404000/001167627.pdf
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