14日中医協の「入院医療等の調査・評価分科会」が開催されこれまでの議論整理し中間報告が行われた。今回は特に回復期リハ病棟入院料について特記する。現在までにFIMの第三者評価の認定について、運動切端の単位数とADLの改善度、リハ・栄養・口腔の積極的な実施、退院前指導の積極的な実施、身体拘束への取り組みが主な議論となった。
その中でも今回特に注目したい点は、以下の「運動器疾患にリハに対して単位数の増加は明らかなFIMの改善につながっていない」という報告である。当日の意見では「運動器リハの査定は都道府県ごとにローカルルールが存在する」ことが指摘されており、「ある県においては高齢者への運動器リハでは6単位までしか請求を認めていない事例もある」と報告。
一部では「6単位超のリハでは効果が上がらないように見えるのではないか」との指摘もあったが、査定前の「医療機関でのリハビリ提供量」で測定されており、上述した心配はないとされている。今後の可能性として「運動器リハの実施上限を6単位に引き下げる」議論への展開になるのではないかと予想される。
過去には、地域包括ケア同様に疾患別リハ料の包括化も提唱された経緯もある。回復期リハ病棟では、疾患別リハの点数のみが出来高で、他の項目は入院料の中に包括評価されている。この議論は、今後の動向に目が離せない。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00209.html
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