人をみる
インタビュアー:現状の活動について、お話しいただけますか?
荒木先生:もともとはスポーツ医学の分野に進みたいと思っていましたが、ワークスタイルとしては難しい部分もあるな、と思っています。
興味は今もありますが。今は女性のための活動を行っていきたいと考えています。そこからスポーツにつながる部分もありますし。
理学療法には様々な領域がありますが、どれも「人をみる」という点では共通することも多くて、これをして、これはしなくてもいい、という分野は内容にも思っています。
大学院でスポーツ医学を学ぶなかでも、たくさん感銘を受けた先生がいて、また他職種の方々と一緒に仕事をしていく中で、理学療法士としてのアイデンティティみたいなものを考えることもできました。
今振り返ってみると、これまでに出会った方々との出会いが、今の私を構築していると感じますね。
お声がけいただいたことは、なるべくお応えする。といったことを、続けていた結果、ご縁につながっていると思います。
最近は、声がかかっても積極的に行動する方が少ないという話も聞きます。ただ、せっかくのチャンスを逃してしまうのはもったいないと思います。
もちろん私も躊躇するようなお話もありますが、そんな時は「お声掛けいただいたことには、何か意味があるのだろう」と、できるだけ乗るようにしています。
自分が思わぬところにいってみたり、全く新しい環境に身を投じたりすることで見える景色もある
ということをそんな経験で感じています。
荒木先生のおすすめ書籍
荒木先生にとってプロフェッショナルとは?
専門職ですから、経験を重ねるにつれ、私見が多くなってしまいがちです。
理学療法士は自分のために仕事をするわけではなく、相手にとってプラスになること、相手がハッピーになることを考えるプロフェッショナルではないかなと思います。
荒木先生も登壇し、女性医学が学べる「ウーマンズヘルスケアフォーラム2016」!
*目次
【第1回】アスリートを見るということ
【第2回】治療家の一面とそうではない一面
【第3回】ワーク・ライフバランスコンサルタント
【第4回】プロフェッショナルとは◯◯を失わないこと
荒木 智子先生経歴
病院や施設での臨床経験、スポーツクラブでのパーソナルトレーニング、市民ランナーやアスリートのサポートなどを経て、現在は大学で理学療法士の育成、地元神戸で女性の健康増進を目的に、セミナーの開催やパーソナルコンディショニングを行っている。
医学的な視点からワークライフバランスに関する相談にも応じ、「元気に働き続ける」ためのサポートを行っている。
【資格】
理学療法士
ワーク・ライフバランスコンサルタント
【所属】
神戸国際大学リハビリテーション学部理学療法学科助教
一般社団法人WiTHs代表理事
東京医科歯科大学大学院博士課程