高齢者では、認知機能の低下や体温調節機能の低下により、環境や体調の変化に気づきにくい、独居や二人暮らしだと発見が遅れてしまうといったケースが多い。
対策として家族は、こまめに連絡を取って状態を確認し、冷房や水分補給を促すようにするべきだ。
そこで今回、水分補給で重要なポイントをまとめてみた。
水分補給の目安
水分補給の目安は、1日1.2〜1.5ℓを摂取する事が良いとされている。これは、人の身体の約60%の水分を維持するため、体外へ排出されただけの水分を摂取しなければならないからである。
1日に体外へ排出される水分は、約2.5ℓ。
内訳として尿から1.5ℓ、便から0.2ℓ。汗や呼気、皮膚から蒸発する感じる事の出来ない不感蒸泄と呼ばれものだけで0.8ℓも体外に排出させている。
食事にも約1ℓの水分が含まれており、水分補給として1.5ℓの水分を摂取する必要があるのだ。
また、年齢別に必要とされている水分摂取量が違う。
摂取方法する時間とタイミング
摂取方法する時間、タイミングにも理想がある。
運動をすると水分量の減少によりパフォーマンスの低下が起きてしまう。
運動を始める30分前に250〜500ml、運動中は30分間毎に100ml、運動後も250~500ml摂取する事が理想とされている。
どんなものを摂取した方が良い?
最後に摂取する水分の種類についてだが、基本は、水が適しているようだ。
緑茶やコーヒーなどは、カフェインによる利尿作用が働き体外への排出を促進してしまうので注意が必要だ。
また、高齢者の方だとトイレが近くなると、水分摂取を、ためらうケースもある。
その場合、市販の経口補水液ゼリーが最適であり、失われた電解質も補給されることから、はじめにゼリーを使い、これを誘い水に水やお茶を飲んでもらうとスムーズな水分摂取ができる。
もう一度、水分補給の重要性を再確認したい。