
「肩腱板断裂と診断されたら、基本は手術」ー
そう考えられていた時代は、すでに終わりつつあります。
実際の臨床では、MRIやエコーで明らかな腱板断裂が確認されているにもかかわらず、保存療法によって疼痛や機能が改善する症例を経験することは少なくありません。一方で、断裂範囲が小さい、あるいは画像所見上は軽度と判断されるにもかかわらず、疼痛や挙上制限が長期にわたり遷延し、対応に難渋するケースも存在します。
では、この違いはどこから生まれるのでしょうか。
それは単に「断裂の有無」や「断裂サイズ」の問題ではなく、
腱板の解剖学的役割、
肩関節における力学的バランス、
そして何より、
症候性腱板断裂と無症候性腱板断裂を見分ける評価視点が関係しています。
無症候性腱板断裂では、
- 腱板以外の筋群による代償
- 肩甲帯の運動制御
- 上腕骨頭の求心位保持
などが保たれているケースが多く、構造的破綻が必ずしも「機能障害」や「疼痛」に直結していません。
一方、症候性腱板断裂では、
- 腱板機能低下による上腕骨頭の不安定化
- 肩峰下での力学的ストレス増大
- 運動時痛や夜間痛を助長する負の運動パターン
が複合的に絡み合い、症状が顕在化します。つまり、保存療法の成否を分けるのは「断裂そのもの」ではなく、「断裂を抱えた肩関節をどう評価し、どう再構築するか」にあります。
*アーカイブ配信はプレミアム会員限定となります。
プログラム(学べること)
- 腱板の解剖と機能
- 肩腱板断裂の病態
- 症候性腱板断裂と無症候性腱板断裂の違い
- 保存療法における治療方針とリハビリテーション
セミナー概要
開催日:2026年4月9日(木)20時~21時30分
場所:オンラインセミナー(zoom)
対象:理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、その他リハビリテーションに携わる専門職
参加費:無料
隅田涼平
理学療法士(福岡整形外科病院)
医療法人社団 日晴会 久恒病院
2019〜 九州大学病院
2020〜 医療法人 同信会 福岡整形外科病院






