脳梗塞の炎症が収束するメカニズムが解明!

3538 posts

脳梗塞は脳の血管が詰まり、脳血流が乏しくなることにより脳組織が壊死に陥る病態のことを指す。


今までは発症直後のt-PA(血栓溶解療法)など、治療法は限定的なものでしかなかった。

 

今回、日本の研究グループが、炎症の収束に関わる遺伝子群の発見に成功し、これらの遺伝子群が、炎症惹起因子を効率的に排除することを発見した。

 

 

JST 戦略的創造研究推進事業において、慶應義塾大学 医学部の七田 崇 講師(非常勤)、吉村 昭彦 教授、筑波大学 医学医療系の高橋 智 教授らは、脳梗塞後の炎症反応を収束させる遺伝子群を新たに発見し、これらの遺伝子群を制御することで炎症を早く収束させて、神経症状を改善できることを動物実験で明らかにしました。(引用元:http://www.jst.go.jp/pr/announce/20170411/index.html

 

脳組織の壊死が起こると、脳細胞も他の全身の細胞と同様に「炎症」がひき起こされる。

 

ここで生理学の授業で必ず覚えさせられる、炎症の四大徴候を思い出して欲しい。

 

「発赤・熱感・腫脹・疼痛」だ。

 

マクロファージが侵入し、次にやや遅れてリンパ球が侵入することで引き起こされる生体反応だが、この中の「腫脹」が起こることにより、周囲の脳神経細胞が壊死してしまう。

 

今回発表された研究では、脳梗塞時のリンパ球の役割・梗塞直後のマクロファージの活性化のメカニズムを明らかにし、また、これらの作用を調節することにより、脳神経の保護や新たな治療法が開発できる可能性も示唆している。

 

今後研究が進み、人間にも応用することができれば脳梗塞の治療は大きく変わるかもしれない。

 

合わせて読みたい

* 【脳機能が回復】今までの定説を覆す夢の新薬、2019年中にも実用化か

 

<本記事は、※1著作権法第32条 を参考に、以下の部分に注意し、記事の引用を行なっています。>

1,引用文と本文の区分をはっきりする。引用文には、「blockquoteタグ」で囲うものとする。2,引用元の本文を全文引用しないものとする。3,引用文は勝手に編集(構成上略す場合を除き)、内容の変更は行わないものとする。4,引用文のみの記事構成にはしないものとする。以上.

※1(引用)著作権法第32条  公表された著作物は、引用して利用することができる。この場合において、その引用は、公正な慣行に合致するものであり、かつ、報道、批評、研究その他の引用の目的上正当な範囲内で行なわれるものでなければならない。(文化庁:著作権なるほど質問箱

脳梗塞の炎症が収束するメカニズムが解明!

Popular articles

PR

Articles