スーダンではアラビア語、フィリピンではタガログ語が広く使われています。
コミュニケーションは英語が話せる同僚とは英語で、患者さんや地域の方とは現地の言葉で話すことになります。フィリピンでは大半の方が英語を話せますが、それでも山の方に住んでいたり、地域にいる方では英語を話せなかったり抵抗感を持っている方が多いです。
そんな私自身も、英語に対する抵抗感を持っていた一人でした。
学校で勉強していて、単語もわかるし基本的な会話はできるはずなのに、いざ英語で話そうとすると言葉が出てこない。文法があっているかどうか心配になって、話せない。メールやテキストならまだよいが、いざ電話で話すとなるとうまく伝えられない。
日本人のなかには、多くの方が同じような経験をもっているのではないでしょうか。
今も、自分の英語はめちゃくちゃで、発音も全くできていませんが、英語に対する抵抗感はなくなりました。
こちらで練習したことは、
・簡単な日本語の文章をすぐに英語に訳して口にすること。(瞬間英作文トレーニング)
・簡単な英語の本を音読すること。
・語彙数を増やすこと。
発音が悪くても、文法的におかしくても、即座に言葉がでてくることがコミュニケーションをとる上で重要だと思っています。そのために練習したことが上記のもので、とっさに英語を口に出せるような練習をしました。後は、会話の中で自然と語彙が必要になってきます。
その都度単語をチェックしたり、単語の勉強をしたりしていました。
アラビア語は私にとって全く新しい言語で、アルファベットの学習から始まりました。
みみずのような文字。慣れない右からの文章。今までにないような発音。
やはり最初は言語の壁が高く、スーダン赴任当初は、買い物や乗り物の値段交渉をするのも一苦労でした。そして活動が始まってからも、患者さんや同僚との話ができずにもどかしさを感じていました。
そんな中、まずは話している内容が全くわからなくても、辛抱強く話を聞くことから始めました。
聞き取れて分からない単語はメモして、後から確認。そして、現地の人の話し方を真似てみる。
あとは、街中の看板やメニュー、バスでの話声、お茶屋さんでの雑談。生活のすべてが語学の勉強です。向こうで流れるアラビア語バージョンの日本のテレビアニメは、私にとってよい勉強道具でした。
これまで自分がどう語学を学んだかなどお伝えさせていただきました。インターネットでも語学の勉強法など、色々な方法が紹介されています。
しかし、どんな勉強法よりもやはり一番は「その言語でコミュニケーションをとること」だと思います。
少しでもコミュニケーションをとれるようになると、もっと彼らの話を理解したい、もっと伝えたいという思いで勉強が苦ではなくなり、言語習得への後押しになっています。
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第2回オーストラリアスタディーツアーの募集開始
日時:12月10〜16日(ホテル6泊)
参加費:35〜40万円
募集人数:6名
オーストラリアでは、疼痛や機能障害を抱えた患者さんのファーストチョイスは、病院ではなく理学療法士が開業しているクリニックの場合が多いです。
そんなクリニックで理学療法士がどんなことをしているのか気になりませんか?
今回は、オーストラリアのパースで理学療法士として働く江戸先生中心にご案内していただきます。
観光も充実していますので、ぜひご応募ください。
定員に達し次第、締め切らせていただきます。
お問い合わせ先:http://kenji7.main.jp/(担当:岩田)
旅行会社名:名鉄観光サービス株式会社 名古屋伏見支店 担当:嶋田
百瀬友美先生プロフィール
2010年3月 文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 卒業
2010年4月 福島県福祉事業協会 入職
2011年4 月 日本大学駿河台病院 臨時職員
2013年3月 青年協力隊としてスーダンに派遣。国立義肢装具支援機構にて2年間活動。
2015年9月 日本大学病院 臨時職員
2016年7月 NPO法人 コミュニティライフ現地調整員としてフィリピン駐在。