ICTの進歩により、病院から出ることが難しくても学校に登校することが出来る時代となった。
先天性の難病のため病院で寝たきりの広島県大竹市の女児(10)が、タブレット端末を利用した分身のロボットを遠隔操作し、学校への「登校」を続けている。週1回、将来の自立のために買い物の仕方などを学び、放課後には、友達との駆けっこも楽しむ
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女児は、原因不明の難病により歩行が困難であり人工呼吸器の使用が必要だ。その為、本来であれば友達と話をしたり、遊びたい年頃であるが、学校に隣接する広島西医療センターのベッドを離れることが出来ない。
そんな女児の生活を変えたのが、米国の企業が開発したロボットだ。二つの車輪がついた高さ1.2メートルのロボットは、手元のタブレット端末で操作ができる。ロボットにもタブレット様の画面がついている為、学校とベッド上の映像や音声を繋ぎ、友達や先生との会話を楽しむことができる。
時速2.5キロで進むことも出来るので、ゆっくりだが友達と駆けっこをすることも可能だ。 将来的な自立に向け、ロボットに付き添う教員と共に、病院の売店で買い物やお金の計算の仕方、ポストに手紙を投函する練習もしている。 女児は軽い知的障害であったが、ロボットを使用してから口数が増え、感情の表出がスムーズになったという。
以前まで毎日の日記は、先生に言われた事をそのまま書いていたが、最近は胃ろうの交換を泣かずに行う事ができた時、自ら「なかなかったよ」と書いて周囲を感心させた。
女児は「ロボットが大好き。学校で友達に会えるから」と語っている。 患者やクライアントがしたい事を叶えることで、モチベーションが上がり、自然と治癒が促進する。 今回のような先進技術を駆使していけば、療法士だけでは難しいリハビリテーションも提供してくれるだろう。