佐藤快磨監督の、“回復期リハビリテーション病院”を舞台にした短編映画『歩けない僕らは』(旧タイトル『嘘とホームラン(仮)』)が年末にクランクアップした。
私立恵比寿中学の元メンバーで岩井俊二プロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」、 映画『罪の余白』ほかで女優として活躍中の宇野愛海が理学療法士役を、『桐島、部活やめるってよ』『笑う招き猫』の落合モトキが主人公が入院から退院までを初めて担当することになる、若くして脳卒中のため左半身が不随(左片麻痺)となった柘植役を演じる。
その他、劇団「ロロ」所属の板橋駿谷が主人公の先輩・田口リーダー役を、映画「ENDの中で」の門田宗大が柘植の後輩・安田役を、『運命じゃない人』の山中聡が日野課長役を演じた。
(Photo:落合モトキさん、監修の療法士、宇野愛海さんと佐藤快磨監督)
栃木県最南端の野木町にある「リハビリテーション花の舎(いえ)病院」から、取材協力・脚本監修・現場監修の全面協力を得、監督は昨年の3月から何度も取材に通い、また、新人理学療法士(Physical Therapist、略してPT)役の宇野と左半身不随になったばかりの患者役の落合は、撮影前に病院に見学・取材に訪れ、撮影時には病院関係者に「本物の新人セラピストと患者にしか見えない!」と言わしめた。先輩セラピスト役の板橋も、自身がリハビリ病院に通った経験を活かした患者への声がけが素晴らしく、病院関係者が「彼はセラピストになる特訓をしたのか?」と目を見張る程だった。
(Photo:主演の宇野愛海さんと、監修の療法士)
主役の理学療法士 宮下遥を演じる宇野愛海さんは「温かいとか、感動するとかじゃなくてもっと深いものがある。患者さんと理学療法士の心が通じ合うとか、何が正解不正解とかじゃなく、全然答えは見つからなくて。でもやりがいを感じて、真っ直ぐ向き合ったので、その気持ちを伝えたいです。」と話す。
撮影は、2017年12月に、リハビリテーション花の舎病院、栃木市営 聖地公園の墓地、バッティングセンターのメッツスタジアム小山店などで行われ、今春完成予定である。
本作は、5/14(月)まで、一般から資金調達を募るクラウドファンディングのプラットフォーム「MotionGallery」で、映画の映画祭出品及び東京・大阪での上映のための宣伝費の支援を募っている。
詳細は以下のリンクからご覧ください。
▶︎ http://motion-gallery.net/projects/arukenaibokurawa