身体機能の低下により1人で入浴するのが不安になっている高齢者は多い。それは、地域住民の憩いの場である「銭湯」も同じ状況だ。そんな高齢者の為に、元銭湯を活用したデイサービスが開設された。
青森県八戸市の医療介護サービス業「リブライズ」(下沢貴之代表)は4月から、昨年閉店した同市白銀3丁目の銭湯「しろがね軟水泉」を活用し、介護保険制度で要支援者、要介護者などに認定された人を対象とした通所入浴サービス事業を開始する。
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浴場は改装せず、慣れ親しんだ形をそのまま利用。午前と午後の2回、10名程の入浴を行う。身体機能の向上に関しても、理学療法士が常駐してトレーニングマシンを使用した運動を行っていくとしている。
この銭湯を経営していた泉山健雄さん(69)は、元気に通っていた常連客も、高齢となり1人で入浴するのに苦労していた事から、デイサービスと銭湯を組み合わせたような営業形態が必要だと感じていたという。
今後、要介護状態の高齢者の自立支援で成果を上げた介護サービス事業所には、インセンティブが与えられる方針になっている。
今回のような、以前から慣れ親しんだ施設での入浴を促す事は、それ自体が自立支援となり、日々の生活に張り合いを持たせてくれるのではないだろうか。