今月13日、スポーツ庁は小学5年生と中学2年生の全員を対象に実施した2017年度全国体力テストの結果を公表した。
小学5年生の女子と中学2年生の女子は08年度の調査開始以降、いずれも実技8種目の合計点の平均値が最高を更新。男子はいずれも横ばいの結果であった。
また、小学校から中学校への進学に伴い、運動をする生徒と運動をしない生徒とが二極化する傾向にあり、特に、女子は男子に比べて運動時間が 減少する生徒の割合が高いことが明らかになった。
北海道にある上磯中学校では、二極化を防ぐために保護者に対して調査内容で明らかとなった体力・運動能力に関して周知活動を行い、家族の車による送迎から徒歩での通学を推奨するなど協力を呼びかけている。
能代第二中学校では、「運動嫌いな生徒」 を作らないためにペアやグループでの学び合いを取り入れたり、タブレット端末を使用し互いを撮影して動きを確認させるなど、生徒自らが課題解決のために楽しみながら学習できるような工夫を行なっている。
神大寺小学校では、新体力テストの結果から児童の体力に関する概要をまとめ、その要因を分析した上で、「体育・健康プラン」を策定している。年に数回、児童の父親やそのOBらから成る組織 「神大寺小学校おやじ倶楽部」のメンバーが、始業前 や中休みに児童と一緒にドッジボールをしたり、サッカーやバスケットボールの試合をしたりして成人と交流しながら運動する機会を提供しているようだ。