最終回:慢性痛患者のリハビリを3症例紹介 #1 |江原弘之先生【痛み治療から考えるリハビリの可能性】

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1番目の症例ですけれども、運動器疾患で筋筋膜性疼痛と思われた十歳代の中学生女の子です。

 

股関節がバキバキ鳴って痛い、首とか肩甲骨周りが痛い、授業中座っていられない、だがバレエはできている、ということで当院に来られたんですが、治療は何もせずにリハビリオンリーで開始されました。

 

PDASは4点で慢性疼痛で苦しんではいないってことになりますが、MMTの著明な低下と脊椎安定化(機能)の低下が著明で腕立て伏せがほとんど1回もできなくて最初の構えもギリギリ。

 

中学生くらいだったら5回くらいはやってほしいなって感じがしますけど、そういう方です。

 

なので、発達段階ですね。当院ではDNSアプローチということをいろいろ応用して運動器疼痛、慢性疼痛にフレキシブルに対応しているんですけど、(このように)肘を立てて床から起き上がるっていうゲットアップという動きをやってみてくださいっていったら、止まって起き上がれない状態になってしまいます。

 

それを宿題に出したところ、だんだん改善してきて、今では股関節の痛みが無くなってお母さんも家では(娘さんが)息も絶え絶えのようだったのがそういう感じはなくなってきたと改善傾向にあります。


 

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最終回:慢性痛患者のリハビリを3症例紹介 #1 |江原弘之先生【痛み治療から考えるリハビリの可能性】

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