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【映画「栞」】頸髄損傷患者を演じる為に脚の筋肉を落とした-"時を演じる役者に驚愕"-

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役を作るということ。それは演技だけではなかった。

みなさんこんにちは!待ちに待った編集長イマイ(@shunta0701)の撮影日記のお時間です。今回は、阿部進之介さん演じる藤村孝志について、お話ししようと思います。今回の役は、頸髄損傷患者役です。ラグビー元日本代表選手だった孝志は、試合中のケガによって頸髄損傷を患います。

ラグビー日本代表ということですから、体格はめちゃくちゃガッチリしています。つまり、この役に合わせて役者さんも身体作りが必要なわけです。

監督からは撮影前に「今回の患者役は頸髄損傷ということもあり、下半身を細くしなければならない」というお話を聞いていましたが、それに上乗せしてラグビー選手という役どころ。

トレーニングといっても、上半身はガッチリさせつつ、下半身の筋肉をできるだけ落とすという、相反するトレーニングが必要になります。今回、そのトレーニング監修を請け負ったのがこの方、理学療法士の眞田崇先生(眞田先生のインタビューはこちら)です。

車椅子バスケ日本代表の元トレーナーでした。

これはほぼ運命といっても過言ではありませんが、患者役藤村孝志と同じ名前の眞田先生がトレーニング監修をしております。もう、この監修をする為に理学療法士になったといってもいいですね。

みなさん、下半身の筋肉を落とす為にやったトレーニングってどういうものだと思いますか?

実際に行われていたことは、ズバリ。

普段の生活で脚を使わない

という、なんとも原始的な方法。そもそも、そんな生活ができるのでしょうか。。実際には、脚にサポーターを巻き巻きして、なるべく筋肉を使わないよう暮らしていたようですが、それだけでなく歩く量も減らしていたそうです。

この時イマイは、役者という仕事の恐ろしさを知りました。

もちろん、この作品に対する役作りはそれでいいのでしょうが、阿部進之介さんのように売れっ子役者さんですと、すでに次の撮影スケジュールが入っているわけです。

当然、その役に合わせても体型作りを再度行います。もはや、プロボクサーの域です。

脚の筋肉を落としつつ、頸損患者さんのように上半身はモリモリの筋肉、かつ少しの脂肪を蓄えるということで、食事も異常でした。撮影開始前日に、大分入りし、一緒にお食事を堪能したのですが、撮影前日(実際には撮影中も)にも関わらず食事を気にしているのです。めちゃくちゃ食べてました。

ちなみに僕が食べたのは、大分名物「とり天」です。

ほとんど観光客です。。。

驚くほど、とり天が多い…

 

“時”を演じる

 個人的に、今回の藤村孝志には注目していただきたい点があります。これは、映画全般的に言えるのですが、約2時間という作品の中に“時間”というものがどう流れているのかというのは、一つ重要な点です。

作品によっては1日の話を描いていたり、ある作品は10年という時間を2時間の作品に収めます。ハリウッド映画等では、この時間の描写を文字でダイレクトに伝える(映像と映像の間に「1年後」とか出てくるの見たことありませんか?)傾向にありますが、日本の作品は映像だけでそれを伝える傾向にあります。

今回の作品も、個人的にはこの部分に注目して欲しいのですが、通常ある程度大人になれば、見た目の変化は、とても見えにくい部分ですよね。散髪すればわかりますが。

ただ、頸損患者役となると、この部分に気を使うのです。実際に、頸損を起こすと脊髄ショックによって一過性に機能が失われます。通常、1~2日で回復すると言われていますが、この回復過程をどのように演じるのかが難しいのです。

撮影中も度々、「このシーンはケガをしてから○週だから、この機能は戻っているのではないか」等の話し合いも行われていました。

難しい芝居なのですが、阿部進之介さんの芝居は見事です。完全に“時を演じ”ていました。

 

 

どうしたって収縮しちゃう

 我々理学療法士であれば当たり前のことですが、どんな動きをしても必ず体幹筋は収縮します。今回の役は、頸髄損傷ですから体幹筋は一切機能しません(横隔膜は保たれます)。

どんな動きをしても、体幹筋が収縮してしまうのですが、阿部進之介さんの演技を見ていただくとわかるのですが、本当に脱力しています。阿部さんからも直接「体って繋がってるから、どうしても力入っちゃうんだよね」という声も聞かれていましたが、見事に演じきっています。

もっと言えば、感覚もないわけです。実際には、感覚があるものを感覚がないものとして演じる苦労は、想像を絶します。動くたびに、引っかかる足の絡ませかた、体幹が入らないことで起きるリスク、そしてそれに対する理学療法士のリスク管理動作まで、この作品の中では描かれています。

ぜひ、映画をご覧になる場合は、粗探しではなく素直な気持ちでご覧いただきたいなと思っています。ホントは、もっと伝えたい撮影の裏側とかあるのですが、ネタバレになる可能性があるので、心の中に留めておきます。

それでは、次回もお楽しみに!

 

【編集長イマイの取材記録 目次】

プロローグ:三浦貴大(みうらたかひろ)演じる理学療法士が、理学療法士よりも理学療法士すぎる件

撮影1日目:映画の洗礼-イマイは初日で挫折した-

撮影2日目:頸髄損傷患者を演じる為に脚の筋肉を落とした。

 

POST特別割引(&特別ビジュアル)前売り券を販売!

三浦貴大さんが主演の、映画「栞」の公開日が決定いたしました。

 

映画「栞」は元理学療法士の経歴をもつ榊原有佑監督がメガホンをとり、監督自身が理学療法士時代に感じた葛藤や経験、命との向き合い方を紡いだ物語となっています。

 

本日7月6日(金)よりPOST特別割引価格で、限定ビジュアルの全国共通特別鑑賞券(前売券)を発売いたしますので是非、この機会にお買い求めください。

 

 

【前売券情報】

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販売期間 :2018年7月6日(金)~10月25日(木)

価格   :1,500円 (一般前売価格 1,600円)

購入サイト:https://www.major-j.com/info.php?f=M20180625001shiori

ID / PW  :shiori18post (ID / PW共通となります)

※割引価格での前売券ご購入には上記のID / PWが必要となります

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また、10枚以上の同時購入で1枚1,400円の団体前売券もFAX・Emailにて受付けております。

団体前売券のお申し込み用紙はこちら

 

【作品情報】

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公開日 :2018年10月26日(金)

上映劇場

[ 秋田県 ]ルミエール秋田
[ 千葉県 ]T・ジョイ蘇我
[ 東京都 ]新宿バルト9、T・ジョイPRINCE品川
[神奈川県]横浜ブルク13
[ 愛知県 ]ミッドランドスクエア シネマ
[ 京都府 ]T・ジョイ京都
[ 大阪府 ]梅田ブルク7
[ 広島県 ]広島バルト11
[ 大分県 ]T・ジョイパークプレイス大分

 

 

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キャストインタビュー

三浦貴大理学療法士:高野雅哉役

阿部進之介:患者 藤村孝志役

 

【映画「栞」POST特設ページ】

観覧はこちらから

>>https://1post.jp/3133

 

特報

 

【映画「栞」】頸髄損傷患者を演じる為に脚の筋肉を落とした-"時を演じる役者に驚愕"-

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