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【特別鼎談】映画「栞」理学療法協会半田会長×主演:三浦貴大さん(理学療法士役)×榊原監督による鼎談の模様#2

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#4 三浦貴大さんが明かした、ある共演者とのエピソード 

 

#5 「栞」と名付けたワケ 

 

#6 三浦貴大さんがモニター確認しないというこだわり 

 

三浦さん:映画の内容とはあまり関係ない部分ですが、藤村孝志役の阿部進之介さんと共演するのが今回で2度目になるのですが、また共演できたというのが自分の中では大きいです。

 

前回は8年前くらいの共演だったのですが、そのときに阿部さんが役者という仕事について話してくれたことが、いまだに自分の中に残っていて。僕の役者人生の中でかなり大きな影響を与えてくれた人なので、また共演できて「やっぱりこの役者さんかっこいいな」と思いました。

 

僕の場合、役者の勉強をすごくしてこの世界に入ってきたわけではなく、共演者もすごく上の年齢の方々が多かったので、近い年齢の阿部さんから教わったことがすごく新鮮でした。例えば、「一つ咳払いするのであっても、その意味を考えないと芝居がどんどん流れていくよね」とか、役者としての意味を教えてもらいました。

 

そういう意味で、今回まだ共演できて「阿部さん変わってないな」と思うところもあれば「阿部さんどんどん進化しているな」という部分も見られて、今回も一緒にできてよかったなと思いましたね。

 

監督:阿部さんは本当に素晴らしい役者さんで、今回三浦さんと共演するシーンでは、二人のセッションを間近で見ていたような現場でした。映画の撮影の仕方としても、今回は生のその場で生まれた、瞬間的に役者が演じたものを撮影していこうというやり方だったので、それもあいまってうまくいったなと思います。この2人(三浦さんと阿部さん)、本当にすごいなと感じてました。

 

会長:私は映画ファンとして、“あのシーン”はすごい迫力でしたね。

 

一同:“あの”シーンですね。笑

 

会長:あのシーンは本当に、息の仕方、声の出し方、顔の作り方とか。本当に役者さんはすごいなと思いましたね。三浦さんの抑え気味の演技と対比して、阿部さんの爆発的な演技は非常に相性がよかったなと感じましたね。

 

この辺まで喋っていんですよね?

 

(一同爆笑)

 

監督:はい。

 

会長:あのシーンで、ちょっと笑顔が出るんですよね。あのシーンをぜひ見てもらいたいですよね。

 

監督:あのシーンはこの映画の中でも、重要なシーンなんですけど、阿部さんに直接「どういう感じだったんですか?」って聞いたんですけど、「覚えてない」って言っていましたね。

 

イマイ:やはり三浦さんも覚えていないですか?

 

三浦さん:僕は結構覚えているタイプなんですけど。笑

 

役者として、100回やってと言われたら100回同じ芝居ができなければいけないと思っていますので、覚えていますが、たまにありますよね。

 

喋りながら不意にコップをとったりする中で、さっき右手で取っていたけど、次は左手で取っていたりとか。

 

監督:でも今回、この映画の編集は僕がやりましたけど、そういった部分はなかったですよ。手が逆で繋がらなかったということは。

 

イマイ:私も今回初めて、映画の撮影期間密着させていただいて、1本の映画を創るのにものすごい労力が必要だと感じたのですが、半田会長が映画をご覧になって、改めてどのような思いですか?

 

会長:20年くらい前に1度映画の撮影に関わらせていただいたことがあって、その時にも「映画の撮影ってこんなに大変なのか」と思ったんですけど。我々のようなプロがみると、患者さん役の動きとかをすごく気にして観てしまいがちです。

 

そういったあら探しのような観かたはして欲しくないなと思いますね。

 

ただ今回の映画は、すごく長回しの部分が多くて、監督のこだわりを感じましたね。

 

監督:そうですね。その点はすごくこだわって撮影しました。

 

イマイ:こだわりという点で、今回の映画のタイトル「栞」という部分に対して、半田会長も興味を持たれていましたが、このタイトルにされた意味を教えてください。

 

監督:そうですね。このタイトルは、本当にふとした瞬間に思いつきました。タイトルは、撮影を始めるずっと前、脚本を書いている時に、三浦さん演じる雅哉とか阿部さん演じる孝志、その他の役でもそうですが、本に挟むシオリに似ているなと、ふと思ったんです。

 

シオリって本を読んでいる途中で挟んで、閉じるものです。人によっては、その続きから読み始める人もいれば、閉じたままの人もいます。そういった点が、今回の作品と似ているというか、ハマったという感じがして、このタイトルをつけました。

 

イマイ:半田会長は「栞」の意味を辞書で引いて来たと伺ったのですが、その意味と今の監督の話はマッチしましたか?

 

会長:実は、映画を観た後でこの意味を調べたのですが、2つの意味がありました。一つはさっき監督が言った意味ともう一つは、「人間関係」という意味がありました。

 

私は、今日ここに来るまでは「人間関係」という意味でつけたのかなと思っていました。今話を聞いて意外ではありましたが、なるほどなとも思いましたね。

 

イマイ:人間関係という意味では、今回の撮影中、すごく現場の雰囲気が良かったと伺いましたが、どんな感じでしたか?噂には、三浦さんの初日が印象的だったとの噂を聞いたのですが。笑

 

三浦さん:どっからそんな話が。笑 みんな知らないでしょ。その話。

 

監督:まぁ三浦さんが初日遅刻したんです。

 

(一同爆笑)

 

監督:撮影初日の1日前にお祓いを、スタッフ、役者全員で行うのですが、緊急で連絡が入って「三浦さんが空港に来ません」と。正直やばいんじゃないかと思いましたが、実際には次の便に乗れて1時間くらいの遅刻ですみました。

 

三浦さん:そうですね。起きた時間が離陸の時間でした。笑

 

監督:映画の撮影中には、撮休といって1日お休みがあるのですが、そのこともあってなのか、役者スタッフ一同、三浦さんにご馳走になるということがありましたね。

 

三浦さん:最初は、初日の謝罪も含め、メインスタッフを集めて簡単なお食事を、という数人のイメージでプロデューサーにお話をして、集めてもらったのですが、次の日にそのプロデューサーから「三浦さん!全員に声かけておきました!」って連絡が入って。

 

いや、40人くらいいるでしょ、と。結局、40人ほぼ全員に奢るという状態になってしまいました。お詫びのつもりが罰ゲームになりました。

 

イマイ:そのお陰もあってか、和やかな雰囲気になったということで。笑

実際に、現場の中の雰囲気作りとして、主演の立ち位置として考えることってありますか?

 

三浦さん:いや、その雰囲気はどちらかというと監督じゃないですかね?

 

監督:本当ですか?ありがとうございます。

 

イマイ:半田会長も何年か前に映画に携わったことがあるとのことでしたが、その時の映画の雰囲気はいかがでしたでしょうか?

 

会長:今でも覚えているのは、冬のシーンの撮影だったんですけどね。外ではセミが泣いているわけです。そのセミを追っ払うために、一緒になって水鉄砲を使いセミを追っ払ったのを覚えています。

 

 

(一同爆笑)

 

イマイ:私も2週間の撮影に同行していて、初日からその撮影時間の長さに驚いたのですが、今回の作品は非常に1カット長回しのシーンが多かったように思います。それは監督のこだわりなのでしょうか?

 

監督:そうですね。今回の作品をどう映像にするかと考えたときに、長回しを多めにするとか、とにかく役者さんの芝居を見逃さないようにするとか、今回の作品はそれがあっているのではないかと思って長回しを多くしました。

 

会長:私も観ていてそれを感じました。ちょっと酔うくらいに画面が揺れますからね。

 

三浦さん:僕は長回しが好きなんです。あまりカットが多いと気持ちも繋がりづらいですし、気持ちも楽なんですよね。カットが多いと、ちょっと嫌だなと思いますが、長回しだと「一回やったら帰れるわ」みたいな。笑

 

観る側としても、長回しは好きですね。

 

イマイ:これは個人的に気になったのですが、撮影中撮ったカットはモニターで確認できるのですが、三浦さんは見ないでどっか行っちゃいますよね。あれは何故ですか?

 

三浦さん:ちゃんとしたこだわりを話すと、例えば横顔をとっているシーンを撮影したとして、そのシーンをモニターでチェックすると「もうちょっとこの角度の方がいいかな」とか、余計なことを考えちゃうんです。

 

カメラマンや監督がベストな角度から撮影しているということを考えると、僕は余計なことをするものじゃないと思っています。モニターを見ると欲が出てくるので、一応技術的なこだわりとしてはそういうことでなんですが、実際は恥ずかしいから見ないっていうだけです。笑

 

イマイ:半田会長が映画をご覧になられて、撮影の裏側だったり、監督や役者さんに聞いてみたいこととか何かありますか?

 

会長:先ほど、シーンとして好きなのは、病室を眺めるシーンとお地蔵さんのシーンだと言いましたけども、どうしてあのシーンを入れようと思ったのかという心の内が気になりますよね。

 

監督:会長が先ほどおっしゃられたように、科学的とか合理的ではない部分を死生観としては入れたくて。日本人ですから、なんか拝んでしまうことってありますよね、自然と。

 

どうしようもない時って、祈りたくなると思うんですけど、日本で日本人の監督が日本人のキャストと創る映画ですから、そういう死生観を織り交ぜたいと思いました。

 

あまり主張するようなシーンではなくサラッと入れていますが、あのシーンがないと、その日本人的な部分が伝えられないかなと思いました。

 

会長:リハビリテーションってカタカナで書きますよね。これは、キリスト教的な考え方なので、カタカナのままなんですね。ところが、ああやってお地蔵さんのシーンが登場することで、監督のいうように日本人らしさが出る部分だなと思います。

 

リハビリテーションは日本の医療の中で唯一、カタカナのままなんですね。その他、整形外科とか内科とか全部漢字になっています。というのも、リハビリテーションに当てはまる漢字がないんですよ、キリスト教的な考え方が強いので、当てはまる漢字もないのだと思います。

 

なかなか、映画をご覧いただかないと抽象的な言い方しかできないので、伝えるのが難しいんですけど、ぜひご覧いただいて感じて欲しいです。

 

イマイ:そうですね。ということで、10月26日金曜日公開の映画「栞」ぜひ、皆さんもご覧いただいて、感じていただければと思います。

 

【目次】

#1 日本理学療法士協会 半田会長の目には映画「栞」がどう映ったのか 

#2 生と死との向き合い方【映画:栞】 

#3 半田会長が映画「栞」の中で好きな2つのシーン 

#4 三浦貴大さんが明かした、ある共演者とのエピソード 

#5 「栞」と名付けたワケ 

#6 三浦貴大さんがモニター確認しないというこだわり 

 

 

POST特別割引(&特別ビジュアル)前売り券を販売!

三浦貴大さんが主演の、映画「栞」の公開日が決定いたしました。

 

映画「栞」は元理学療法士の経歴をもつ榊原有佑監督がメガホンをとり、監督自身が理学療法士時代に感じた葛藤や経験、命との向き合い方を紡いだ物語となっています。

 

本日7月6日(金)よりPOST特別割引価格で、限定ビジュアルの全国共通特別鑑賞券(前売券)を発売いたしますので是非、この機会にお買い求めください。

 

 

【前売券情報】

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販売期間 :2018年7月6日(金)~10月25日(木)

価格   :1,500円 (一般前売価格 1,600円)

購入サイト:https://www.major-j.com/info.php?f=M20180625001shiori

ID / PW  :shiori18post (ID / PW共通となります)

※割引価格での前売券ご購入には上記のID / PWが必要となります

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また、10枚以上の同時購入で1枚1,400円の団体前売券もFAX・Emailにて受付けております。

団体前売券のお申し込み用紙はこちら

 

【作品情報】

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公開日 :2018年10月26日(金)

上映劇場

[ 秋田県 ]ルミエール秋田
[ 千葉県 ]T・ジョイ蘇我
[ 東京都 ]新宿バルト9、T・ジョイPRINCE品川
[神奈川県]横浜ブルク13
[ 愛知県 ]ミッドランドスクエア シネマ
[ 京都府 ]T・ジョイ京都
[ 大阪府 ]梅田ブルク7
[ 広島県 ]広島バルト11
[ 大分県 ]T・ジョイパークプレイス大分

 

新しい劇場が追加になりました!

[宮城県] MOVIX利府
[福岡県] T・ジョイ博多

 

 

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キャストインタビュー

三浦貴大理学療法士:高野雅哉役

阿部進之介:患者 藤村孝志役

 

【映画「栞」POST特設ページ】

観覧はこちらから

>>https://1post.jp/3133

 

特報

 

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