OT向け うつ病ガイドライン完成

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11月19日に作業療法士向けの「うつ病治療ガイドライン」が作成され、日本うつ病学会のホームページに掲載されている。

▶︎ うつ病治療ガイドライン —精神科作業療法—

 

近年、作業療法士の対象疾患は拡がり、うつ病を対象とする認知リハビリテーションや休職後の復職支援が作業療法士によって行われている。その一方で、うつ病を対象とした作業療法の効果については、対象がうつ病に限定したものでなかったり、サンプルサイズが小さかったりと、十分に実証されているとは言いがたい現状である。

 

本ガイドラインでは、「基本方針」、「うつ病の回復過程と精神科作業療法の役割」「治療法ごとのエビデンス」の三部構成で、うつ病診療における精神科作業療法の役割について、現時点における到達点と今後の課題が示された。

 

治療法ごとのエビデンスでは、運動療法や心理教育、認知行動療法、対人関係・社会リズム療法、行動活性化療法、マインドフルネス、認知リハビリテーション、復職・就労支援についてまとめられている。

 

作業療法士だけではなく、精神科医や看護師、臨床心理士、薬剤師、精神保健福祉士など、他職種が本ガイドラインを利用することで、医療チームの効率的な連携に役立つことであろう。

 

OT向け うつ病ガイドライン完成

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