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【最新研究】健康で正常体重の日本人男性でも脂肪組織に障害

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今月5日、順天堂大学大学院医学研究科の田村好史准教授らの研究グループは、健康で正常体重の日本人男性の中にも、脂肪組織の貯蔵能力が低下していて、軽度の代謝異常になる人がいることを世界で初めて明らかにした。

 

▶︎ 健康で正常体重の日本人男性でも脂肪組織に障害 ~太っていなくても生活習慣病になりやすいメカニズムの解明へ~

 

従来、肥満状態の人が生活習慣病になり易いメカニズムとして、肥満者では脂質を貯蔵する脂肪細胞が容量オーバーとなり、遊離脂肪酸として溢れ出し(リピッドスピルオーバー)、肝臓や骨格筋に蓄積されることで、糖尿病やメタボリックシンドロームの根本的な病態であるインスリン抵抗性が生じるという機序が考えられていた。

 

本研究グループはBMIが正常範囲内(21~25 kg/㎡)で心血管代謝リスク因子を持っていない健康な日本人52名を対象に脂肪及び肝臓、骨格筋のインスリン抵抗性を、2-ステップ高インスリン正常血糖クランプ法で測定し、リピッドスピルオーバーの指標としてインスリンにより血液中の遊離脂肪酸濃度がどれくらい低下するかを評価しました。調査の結果、非肥満で健康な方の中でも、肥満者と同様に、血中遊離脂肪酸が低下しにくい人がおり、脂肪組織インスリン感受性が高い群に比べて低い群では体脂肪率が高い、皮下脂肪が多い、肝脂肪が多い、など全身の脂肪量が多いことに加え、体力レベル・日常生活活動量が低い、中性脂肪が高い、HDLコレステロールが低い、筋肉のインスリン抵抗性がある、という特徴が明らかになった。

 

本研究は米国内分泌学会雑誌「Journal of Clinical Endocrinology and Metabolism」のオンライン版に掲載されています。

【最新研究】健康で正常体重の日本人男性でも脂肪組織に障害

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