今月５日、沖縄科学技術大学院大学は、注意欠如多動症（ADHD）を持つ日本人の子どもたちは、ADHDを持たない子どもたちよりも罰に対しての感受性が高いと報告した。

調査結果は、米国とニュージーランドの児童を対象とした研究結果を日本で再現したもので、ADHDを持つ34人の子どもたちと、対照群のADHDを持たない59人の子どもたちが、スクリーン中央にポイントが表示される２種類のコンピューター・ゲームを行い、子どもたちには、いつでも2種類のゲーム間を切り替えることができ、報酬を獲得するため、できるだけ多くのポイントを得るように指示した。

ADHDを持つ子どもたちは、罰の割合が低い方のゲームを、もっとやりたがり、対照群の子どもたちは、2種類両方のゲームに同等の時間を費やした。また、日本の子どもたちは西洋の研究結果と比べて、罰の多いゲームも粘ってやり続けた。

トリップ教授は、「罰に対する感受性の根底にあるメカニズムは、文化間で一貫しているように思われますが、依然として文化的要因も作用している可能性がある。がまんを重んじる文化では、罰への強い感受性が、子どもたちの個人的劣等性と見なされるすことを避けることが重要です。」と述べた。