今月10日、理学療法士の橋本康太(はしもと・こうた)さんが発起人となって、バリアフリービーチin三原が開催された。
バリアフリービーチの開始は、中国地方では今回が初。障害者を持った方が6名(脳性麻痺5名、頭部外傷後後遺症1名)を含めた老若男女が、広島県の三原市の海を楽しんだ。
橋本さんが開催しに至った転機は、2017年に静岡県で開催された「デンマークキャンプ in 焼津」だ。デンマーク人が、障害を持っているからと言って特別扱いをしない言動、さりげない声掛けを見て、「今の日本に必要なことではないか」と感じたそうだ。
今回の「バリアフリービーチ」を通して、まずは障害のある人との接点を作り、障害を持った方々を取り巻く環境(ヒト)の「心のバリアフリー」を実現させたいと思い開催に至った。
開催にあたって、海用車椅子や仮設道具などの必要備品にかかる経費はクラウドファンディングにて調達。474,221円の支援が集まった。
参加者からは、 「海に入ることができて気持ちいい」 「みんなに教えてあげたい」「気持ち良さそう!私も入る(障害者家族)」といった声が聞かれ、SNSにても多くのシェア・反響が寄せられた。
開催後、橋本さんは「“福祉”とはなんなのか?少しは示せたのではないか。少しだけでいいから、“街の景色を変えてみる”そんなことができた一日だったようにも思えます。」と話している。