旅の過程は「臨床推論」と同じ
こんにちは! 世界一周中の柿澤です。 前回、僕が旅に出るまでの経緯をお伝えしましたが、今回は僕がどのような旅をしているのかについてお話したいと思います。世界一周するのが僕の1つの「夢」であり、それを実際に叶えるべく行動しました。けど待てよ、、、ただ旅するだけでは面白くないし、どうせするなら最高に楽しくしないと勿体ないよな。そうだ!世界の人達を施術して回ろう!自分のスキルを活かして旅しながら人に喜んでもらえたら最高に楽しいぞ!そう思い立ち出発前から情報を集め始めました。
その国によって文化や国民性も異なり、社会保障や生活水準も日本とは違います。はたまた死生観や宗教観で本人や家族が望む健康に対するNeedsも変わってくるのでどのように施術を展開していくか悩みました。それに言葉も分からない、土地勘も知り合いもいない日本人がどうやって?
うーん。。。分からん!!
悩んでも解決しないからとりあえずやってみよう!やって行くうちに上手くいく!僕は大切にしている言葉で「始めなければ何も始まらない」という言葉があります。一歩踏み出さないと直面する問題すら何か分からず、自分の中にある不安や戸惑いばかり膨らみ、敵を自ら大きくしてしまい結果、何もできなくなってしまうからです。もちろん闇雲に突っ込むだけでは失敗する可能性も高いので事前の準備をしっかりする必要がありますが、まずはやらなければ何も見えてこないという事です。
そして、いよいよ旅に出て施術を試みます。方法は路上で店を構えたり、安宿のドミトリー(共同部屋)でバックパッカーを相手に行います。自作の看板を作り、布の上にヨガマットと椅子だけという簡易的なもの。ストリートミュージシャンを想像してもらうと分かりやすいですが、それの施術版です。旅をしていると多くの路上パフォーマーを目にしますが「ストリート施術」をしてる人なんて誰もいません。そして案の定、初日は3時間待って0人。笑
きびしー!何がいけなかったんだろう?宿で知り合ったストリートミュージシャンに相談すると色々な問題点が出てきました。その助言通り看板や場所、時間帯を工夫して翌日再挑戦すると、驚く事にすぐに人が来て店をたたむまでその流れは途絶えることはありませんでした。
これは、セラピストをしている時から感じていましたが、僕らの日常での出来事は臨床推論に似てるなと思います。 何かに挑戦して失敗や壁にぶち当たる事は当然あり、そこで辞めてしまえばそこまでですがその問題点が何かを洗い出し、そこに対して対策を立て、再度挑戦する、そして結果がどうなったか、その繰りかえしだと思います。この繰り返しをめげずにひたすらやれば結果はついてくると思います。
今、旅に出て2ヶ月が過ぎ82人の方の施術を行いました。出会いにも恵まれ、JICA(青年海外協力隊)で活動している先生方と知り合い施設見学や利用者さんの施術を行わさせて頂いたり、シンガポールで施術した方の紹介で台湾で一週間マッサージ屋で働けるようになったり、施術後に感謝され、飲みに連れていてもらう事や家に招待されご飯をご馳走になるなど、普通では起こりえない旅の出会いが生まれています。
あの時、踏み出した一歩は試行錯誤しながらも確実に成果となり出会いや楽しみを僕に与えてくれます。
勇気を出して行動して試行錯誤しながら形にする。失敗はお終いではなく次へのステップ。何か事を起こそうと思ったら能動的に積極的に動いた方がいいと思っています。僕は台湾ではニーハオとシェイシェイしか喋れないですが、全人類共通次項の笑顔と愛嬌とジェスチャーでみんなと仲良くなりました!笑
「覚悟」を決めて「使命と情熱」を持って行動すれば、見ていてくれる人は必ずいます。この気持ちを忘れずにこれからも色々な事に挑戦していこうと思います。