専門家のいない介護現場でも正常歩行を体験できる歩行学習支援ロボット「Orthobot」が開発されたー。
京都大学大学院の大畑光司講師らの研究グループが発表した。
▶︎ http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2019/191211_1.html
従来のリハビリテーションロボットの多くは、装着に時間がかかるものが多く、また専門家による設定が必要であったりする等で専門家のいない介護現場では利用が困難だった。
今回開発されたOrthobotは、モーターとセンサーを内蔵した本体ユニットを、使用者が歩行リハビリテーションにおいてKAFO (長下肢装具)に取り付けるだけで、装着者の歩行を本来あるべき歩行運動に誘導することができる。
Orthobotを使用することで、装置駆動前に比べて歩行速度が上がり、10m歩行での歩数が減るという研究結果も得られている。また、足部軌跡の観察からも装置駆動前に比べて、足が上に挙がり、歩幅(ストライド長)が大きくなるということも分かった。
今後、製品化され、2020年3月に発売を予定している。