ママとしての「強み」を活かす
POSTインタビュアー:理学療法の業界も男女比が半々になってきて、女性療法士が一番多い世代が20代後半から30代となっています。結婚や出産に一歩踏み出せない女性が多いようです。
須永先生:私も職場で相談をしなかったのですが、出産後に復帰したとき、大変だったとこもありました。
先ほども話しましたが、出来ないことよりも「ママになったからこそ、これが出来ます」というように、結婚や出産を経験したから出来るということを嫌味なくアピール出来たらいいのかなと思います。
私の場合は「集中してやらなければいけないことは職場でやり、家では家のことをする」という風に考えています。
子供と添い寝していると一緒に寝てしまうことが多いので朝早く起きて、家事は朝のうちに全部やってしまうようにしています。
今日出来ることは今日のうちにやってしまいたいですが、明日で良いことは今日無理する必要はないので、あまり詰め詰めにはやらないようになりましたね。
今はまず、教員として、研究者としての基盤をしっかり築きたいと考えています。やるべきことをしっかりとやってというところですかね。
POSTインタビュアー:なるほど。
人と違う面を見つけていく
インタビュアー:最後にPOSTを見ている方々に一言お願いします。
須永先生:私も今は自分のやりたいことを見つけ、ようやく基盤が出来つつあるというところなのですが、PTに成り立ての頃は、専門性がなくてどうしようという感じでした。
でもその時その時で、やりたいことや自分に必要なものを考えながらやっていけばいいのではないかと思うようになりました。
自分のやりたいことや自分だからこれが出来るという、人とは違った面も見つけていけたら面白くなっていくのではないかなと思います。
インタビュアー:ありがとうございました。
須永先生ご登壇イベント
【目次】
第一回:ウィメンズヘルス理学療法学
第二回:保険適応を目指して
第三回:ママとしての強みを生かす
須永康代先生経歴
埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科卒業
牛久愛和総合病院リハビリテーションセンター就職広島大学大学院保健学研究科修了 修士(保健学)
広島大学大学院保健学研究科博士課程後期 在学中現在、埼玉県立大学保健医療福祉学部理学療法学科 助教として勤務
<活動>ウィメンズヘルス理学療法研究会 世話人<著書>ウィメンズヘルスリハビリテーション ウィメンズヘルス理学療法研究会編集
<論文>Biomechanics of rising from a chair and walking in pregnant women. 2013 Applied Ergonomics 44 (5)
キーワード
♯大学教員 ♯理学療法士
♯ウィメンズヘルス ♯リハビリテーション