みんチャレ使用群は中央値6,854歩となり、非使用群の3,946歩と比較して有意に高く、また、目標歩数の達成率は、みんチャレ使用群で57.5%となり、非使用群の26.5%と比較して有意に高かったー。
昨年10月から約3か月間、2型糖尿病・予備群に習慣化アプリ「みんチャレ」を提供し、生活習慣改善の効果検証を行った結果、上記の効果が認められた。
▶︎ https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000041.000024217.html
糖尿病は、有病者の約44%が治療を中断してしまっており、重症化・合併症が発症すると患者のQOLは著しく低下、人工透析となると医療経済的にも大きな負担が生じることが課題となっている。
糖尿病の予防・改善には、運動療法、食事療法などの生活習慣の改善が重要であり、患者自身の行動変容が求められる。そこで、ピアサポート型習慣化アプリ「みんチャレ」を活用し、その生活習慣改善効果を評価した。
2型糖尿病・予備群を対象に3か月間、「みんチャレ」を提供し、生活習慣改善(毎日個人ごとの目標歩数の達成を目指す)の2群ランダム化比較試験を行った。
・対象者:神奈川県在住・在勤の40~70歳の男女、5.6%≦HbA1c(ヘモグロビン糖化率)<7.0%、スマートフォン保持者。
・参加者はみんチャレを使用するグループ(使用群)と使用しないグループ(非使用群)に分かれ、みんチャレ使用群はアプリ上でチームを組み、仲間と励まし合いながら個人の目標達成を目指す。非使用群はチームではなく、自分1人で目標達成に取り組む。
・ウォーキング目標歩数の達成率(期間中に目標歩数を達成できた日の割合)と平均歩数についてMann-Whitney's U検定により群間比較を行なった。
◆ 参加者の声
研究に参加した、AOI国際病院 内科統括部長 (糖尿病専門医)呉 昌彦 先生は、「糖尿病の治療・予防には、食事や運動の習慣を変える本人の努力が必要ですが、ハードルが高く苦労されている方もたくさんいます。その中で、行動変容を促すみんチャレのようなテクノロジーはこれからどんどん活用していくべきだと思います。」と述べている。
◆「みんチャレ」とは
5人1組の励まし合いコミュニティ
同じ目標を持つ匿名5人でチームを組み、チャットで励まし合える習慣化アプリです。ユーザーが続けたい習慣を目標にチームを作れる仕組みなので、運動、学習、ダイエットなど様々なチームを形成しています。
ダウンロードURL:
【iOS】https://itunes.apple.com/jp/app/minchare/id1047462806?l=ja&ls=1&mt=8
【Android】https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.co.sony.minchalle&hl=ja
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