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香港でPT/OTの直接アクセスが実現へ 立法会が2025年修正法案を可決

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香港立法会は2025年補助医療専門職修正法案を可決し、理学療法士と作業療法士が特定の条件下で医師の紹介状なしに患者に直接サービスを提供できるようになります。

医師の紹介状が不要に

これまで香港では、理学療法や作業療法を受ける際に医師からの紹介状が必要でした。今回の法改正により、以下の条件を満たせば直接サービスを受けられます。

  • 過去12か月以内に医師または中医師の診断を受けている
  • 認定された臨床プロトコルの対象症状である
  • 評議会が承認した緊急事態やコミュニティサービスなどの特定状況

この変更で患者の待機時間短縮と、公的医療システムの負担軽減が期待されます。

「補助医療」から「専職医療」へ

法案では名称も「補助医療専門職」から「専職医療業」(Allied Health Professions)に変更されました。香港の医療現場でこれらの職種が果たす役割の重要性を反映した措置です。

中医師からの紹介も受け入れ可能となり、海外資格者の限定登録制度も新設されるなど、医療人材不足への対策も含まれています。

業界団体が歓迎

香港理学療法協会(HKPA)のAlexander Woo会長は「香港の患者ケアにとって変革的な瞬間」と評価しました。

国際理学療法連盟(World Physiotherapy)のSidy Dieye最高経営責任者は「患者中心のタイムリーなケアの改善における重要な前進」として、HKPAの取り組みを称賛しています。

同連盟は法案への支持書簡で、香港の理学療法士が既に特定の健康状態を独立して診断・管理できる能力を持っていると強調。直接アクセスモデルが患者の治療成果向上、待機時間短縮、医療費削減につながるとの見解を示しました。

2025年末に施行予定

法案は2025年末までに施行される予定です。まずは限定的な適用から始まり、段階的な拡大を目指します。World Physiotherapy加盟組織の7割以上が既に直接アクセス制度を導入しており、香港も国際標準に歩調を合わせる形となります。


出典

香港でPT/OTの直接アクセスが実現へ 立法会が2025年修正法案を可決

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