今後のビジョン
インタビュアー:今後のビジョンはありますか?
波田野先生:難しい質問ですね。あんまりそういうことを決めないようにしています。その場その場で、目の前のできることをやっていくだけだなと。それが未来になるからね。
トリガーポイントも最初はやるつもりじゃなかったですし。トレーナーになりたくてPTになって、トリガーポイントをやっていくうちに、患者さんも良くなるし、教えて欲しいという人がいて、「痛みへのアプローチに自信が持てるようになりました」と言ってくれるのが嬉しかったんです。
そしたらトリガーポイント療法を広めていこうかなという気持ちになってきました。だから、あまり決めすぎずに目の前のことやっていればそれが将来のやりたいことになるだけですかね。
強いて言うなら、トリガーポイント療法がもっと広まって欲しいなという思いと、個人としてはスポーツ系に関わりたいな、という気持ちが蘇ってきています。
特に、自分もやっていた野球の、育成世代の子達を伸ばせるような活動をしていきたいなと思います。大きな話をするのであれば、プロ野球とJリーグを世界一のリーグにしたいなという気持ちはあります。
医療関係者がつくる少年野球チームが夢
インタビュアー:育成世代への活動を強く考えた理由はなぜですか?
波田野先生:クリニックに来ていた子達を見て思いましたね。まずは指導者側に知識がないなと思っています。競技の専門的な知識はあっても、身体の専門的な知識がないわけです。
昔ながらの根性論になってしまって才能のある子供たちをしっかりと伸ばすころができない。システム上の問題もあるかと思います。
海外ではプロになりたい子供の場合、プロのチームの下部組織に所属して、高校の部活には入らないことも多いです。
日本では、サッカーもこのようになっていますね。ただ日本の場合は違います。野球なんかは良い例ですね。高校や大学の時期はプロになれるか、一番重要な時期だと思います。
だけど、その時期に選手を預かるのは身体のことは専門ではない指導者。本来ならば専門的な機関があるべきだと思います。なので、スタッフ全員が医療関係者の少年野球チームを作ったりとかしてみたいですね。
インタビュアー:先生にはいろいろなオファーや案件が来ると聞いていますがどのようなものが多いんですか?
波田野先生:色々ですね。フィットネスクラブにボディワークのレッスンをして欲しいとか、スタジオのアドバイザーになって欲しいとか。
デイサービスに呼ばれてスタッフの指導をして欲しいとか、デイサービス時間外の自費診療を見て欲しいとか。
学校の同期や後輩、知り合い、セミナーで知り合った人から依頼を受けることが多いですね。
人とのつながりがとても大切だと実感しますね。
先生にとってプロフェッショナルとは?
インタビュアー:先生のプロフェッショナルとは?
波田野先生:感情とか想いを抜きにして、やらなければならないことを淡々とやるということじゃないかな。
想いは大事だけど、それは一旦置いといて、やるべきことは淡々とやることが、プロなんじゃないかなと思います。
(編集:林祐介)
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波田野征美先生経歴
経歴:
2006年 社会医学技術学院 昼間部理学療法学科卒
2006〜2011年1月 茨城県 安藤整形外科
2011年1月〜2015年7月 大友外科整形外科
2015年8月〜現在 筋膜&トリガーポイント専門整体院「Mr.コリとる」
その他、フリーランスのセラピスト&トレーナーとして活動。
その他で2012年3月〜2013年1月レフリハ講師。
2013年1月〜Oriental Physio Academy設立。
OPA:http://oriental-physio-academy.jimdo.com
アメブロ:http://ameblo.jp/pata0511/
コリとるブログ:http://mrkoritoru.blog.fc2.com
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