特別養護老人ホームは、在宅での生活が困難な方が低料金で利用することができるため、介護施設のなかでも人気があり入居困難とも言われている。
事実、厚生労働省が、3月27日に公表した「特別養護老人ホームの入所申込者の状況」では、特別養護老人ホームの入所待機者数は約30〜34万5000人いると報告されている。
しかし、一方でこんな報告もある。
厚生労働省の委託で実施された、特別養護老人ホームの運営に関する実態調査によると、特別養護老人ホームの3分の1以上が開設から満床になるまでに半年以上要したと報告されている。
■満床になるまでに要した期間は、6 か月未満が 64.4%、6 か月以上 1 年未満が 20.8%、 1 年以上が 14.8%であった。
■「開設前に計画していた定員数に満たない理由」は、複数回答で、「職員が順応しや すいように順次の開設としたため」が最も多く、「施設運営上で定められている職員数 は満たしているが、施設が独自に定める配置基準に必要な職員が確保できなかったた め」、「入居者がいない(例えば特養への需要が少ないなど)」「入居者に医療的ケアが必 要なため施設で対応できなかった」が続く。
事業者側も、介護料収入や補助金収入の減少、また人件費の増加による利益率の低下によって、特別養護老人ホームを立ち上げを足踏みするケースも多いそうだ。
このギャップをいかにして埋めていくか。社会全体で考えて、早急に解決していかなければならない問題である。
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