血糖降下剤や降圧剤など、高齢者への適正使用ガイドライン作成へ

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高齢になると高血圧や糖尿病などの影響で、いくつもの薬を服用することがあるが、副作用などによって逆に悪影響を及ぼしているケースも珍しくない。

 

今回多剤投与に関して、ガイドラインを作成し適正化を図っていくことが14日に開催された高齢者医薬品適正使用検討会にて決まった。

 

高齢者への多剤投与に起因する有害事象の発生などを抑える観点から、▼経口血糖降下剤▼循環器用薬(高血圧治療剤、高脂血症治療剤、経口抗凝固剤、抗血小板剤)▼認知症治療剤▼睡眠導入剤・抗不安薬▼抗菌剤—などの薬効群を主な対象として、高齢者への適正使用ガイドラインを国レベルで作成していく必要がある—。

14日に開催された高齢者医薬品適正使用検討会(以下、検討会)では、こういった内容を盛り込んだ中間とりまとめ「高齢者の医薬品適正使用に関する検討課題と今後の進め方について」を概ねで了承しました。

詳細を読む(引用元):メディウォッチ

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士だと、薬に対してどうしても苦手意識がある人が多い傾向があると思う。

 

しかし、抗うつ剤摂取による便秘や、精神神経用剤摂取によるせん妄状態などは、患者さん自身があまり自覚症状がなく他者がそのような視点を持っておかないと見逃してしまう危険性がある。

 

また、在宅医療の現場では、いまだに患者側が「もっと薬がほしい」「薬をたくさん処方してくれる医師が良い医師だ」と要求し、それに対応してしまう医療機関もあるという。

 

患者様と接する機会の多い療法士だからこそ、今一度、担当患者の服薬状況を確かめてみるといいかもしれない。

 

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