タイ古式マッサージの授業がある
タイ古式マッサージなどの伝統医療を選択科目として取り入れている学校もあります。しかしこれまでの傾向をみると、なかなかエビデンスが伴わず、全ての養成校で導入できる段階でないと感じます。それでも治療の選択肢としてタイ古式マッサージを選択する療法士もいます。ちなみにタイにはマッサージ屋が街の至る所にあります。写真は高齢者ボランティアの方が、タイ古式マッサージをする様子です。
実践的な授業が少ない
タイでは療法士の人数不足のため、日本のように1対1でリハビリテーションを行うことが少ないです。さらに伝統医療や物理医学の影響もあるかもしれませんが、患者を触って評価し治療ができる教員が少なく、学生も卒前教育のなかであまり学ぶことができていないように思います。タイの教員の多くは博士号を取得していますが、臨床経験のない教員も多くいます。どうしても机上での授業が多くなってしまいます。
英語の授業量が多い
ASEAN(東南アジア諸国連合)統合にむけて国際教育に力を注いでいます。そのため英語の単位数がとても多く、日本の養成校のおよそ5倍の英語教育時間がカリキュラムのなかに含まれています。タイ全国民でみると英語を話せる人は少ないですが、タイ人の理学療法士は日本人よりも英語を話せる印象をうけます。英語を話せて読めると、英語の文献による情報が入手しやすいですので、大きな武器です。
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岩田研二先生経歴
2007年:藤田保健衛生大学リハビリテーション専門学校 理学療法科 卒業
2010年:日本福祉大学通信教育部 福祉経営学部 卒業
2012年:藤田保健衛生大学大学院 保健学研究科 卒業
職歴
2007年:医療法人松徳会花の丘病院 リハビリテーション科 理学療法士
2013年:Phrapradaeng Home for Disabled People 理学療法士(青年海外協力隊 タイ)
受賞歴
2011年:藤田リハビリテーション関連施設臨床研究会 優秀発表賞
2013年:第24回「理学療法ジャーナル賞」奨励賞
所属団体
開発途上国リハビリレポーター 副代表
「途上国にリハビリ道具を届けませんか?」プロジェクト代表
Anatomy&Physiotherapy(Facebook)A translator on Tuesday in japanese page
SIGNALリハビリ勉強会 運営スタッフ(国際部担当)
日本理学療法士協会HP 国際コラム担当