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【脳卒中シリーズ】運動イメージを臨床で活用する

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お読みいただきありがとうございます。理学療法士の唐沢彰太です。近年リハビリテーションの領域では、イメージが注目されています。スポーツなどの領域では昔から、イメージトレーニングが行われていて、パフォーマンスを向上させるために有効な手段として知られていました。このイメージをリハビリで活用するためにはどうすれば良いのでしょうか?私の経験を交えて書いていきます。

行為の前には必ずイメージが先行する

私が初めて、リハビリの勉強会でイメージという言葉を聞いたのは、認知神経リハビリテーションのベーシックコースでした。「ある動作をイメージした時、脳では実際にその動作を行っている時と同様の脳活動が観察される」ことが研究から明らかになっている旨の内容でしたが、まだ2年目の時の私にはとても衝撃でした。

 

このことを発展させて考えていくと、上手くイメージ出来ない動作や行為は、実際に行うことが難しかったり、スムーズにできなかったりする可能性が考えられます。例えば、片麻痺患者さんに【今座っている所から、向こうのトイレまで歩いたとしたら何秒くらいかかりそうですか?】と聞いたとします。

 

歩行に自信がなく恐怖感がある患者さんは、実際の時間より長く答えるでしょうし、実際は歩行が不安定でも病識が無い患者さんは短く答えます。このように、動作のイメージには様々な能力が関わっており、臨床においてこのイメージを取り入れることは、様々な効果が期待できます。一方で、様々な能力が必要ということは、イメージ能力に問題が生じるケースも少なくありません。

 

・イメージ自体が難しい

・一人称の運動のイメージ(今膝がどれくらい曲がっているのかをイメージするなど)が難しい

・三人称の運動イメージ(自分の動きをまるで外から見ているかのようにイメージする)が難しい

 

このように、様々なケースが考えられるため、患者さんにイメージを活用した訓練が適切なのかを考えることも大切です。

 

運動イメージには感覚を含めることも出来る

【脳卒中シリーズ】運動イメージを臨床で活用する

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