26日に行われた社会保障審議会・介護給付費分科会では、大規模な通所リハ事業所における「基本報酬」の設定について議論が進められました。現行制度では、大規模事業所はスケールメリットから「低い基本報酬」が設定されています。一方で、個別に高品質のリハビリを提供する場合、コストは高くなるとの指摘もあり、報酬の引き上げが提案されています。
主な議論点
○大規模な事業所でも個別リハの提供が高コストになる場合がある。
○現状の報酬制度は大規模化や共同化の進行を阻害している。
提案された対策
○個別の利用者ニーズに対応したリハマネジメントが行われている事業所は、報酬の引き上げを検討。
○高品質のリハビリを提供する事業所は、通常規模と同じ基本報酬を設定する。
反対・慎重な意見
○リハの効果・実績も考慮に入れ、報酬の引き上げを検討すべき。
○財政中立を保ちつつ、リハマネジメントに力を入れていない事業所の報酬は引き下げるべき。
報酬の改定は、利用者負担の増加を意味するため、そのバランスをどのようにとるかが今後の課題です。細かい要件については今後の詳細基準で明らかになるとされています。
▶︎https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_35769.html
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