京都大学のこれまでの歩みと教育方針
私ども京都大学人間健康科学科は、理学療法・作業療法の各分野で、研究・実践の両面で業界を牽引するリーダーの育成を行っています。
研究活動に力を注ぎ、日本の養成校ではトップレベルの論文数を誇ります。
現在、組織改革の最中で平成29年度の入学生から理学療法士、作業療法士、看護師への進路を、入学後に決定できる教育システムに変更予定です。
平成28年度入試から「特色入試」という制度を導入しました。
高等学校からの調査書とともに「学びの設計書」を提出していただいて1次選考を行い、2次選考では小論文試験と面接を行います。
学力に関しては、センター試験で評価いたします。これにより、一般入試とは別に、医療に関わることや医療関係の科学の進歩に貢献することへの「志、熱意」をより重視して、人材を集めたいと考えています。
一般入試について平成29年度からの取り組みを具体的に説明します。
一般入試の時点で進路を決めきれていない学生のことを考慮し、今後の人生に大きく関わる進路を、なるべく時間をかけて決定してもらうための取り組みです。
入学後の1年半は一般教養科目や基礎医学・健康科学関連科目を学び、その後取得を目指す医療資格(理学療法、作業療法、看護)を選択できます。
この際、希望の専門領域への進学が可能です。(特色入試で入学する学生は最初から進路が決まっています)
このような取り組みを通じて、日本の最高学府の名に恥じぬよう、医療・健康科学への熱意をもった優秀な学生が全国から集まっていただけるよう努力しております。
特色入試は秋に実施しますので、興味のある方は是非検討して下さい。
京大卒の主な就職先
京都大学の卒業生には理学療法、作業療法の領域業界を牽引するリーダーになってもらいたいということが基本の考えです。
病院などの医療機関への就職が基本ですが、臨床現場での経験や人とのふれあいを大切にしつつ、科学・サイエンスへの興味を持ち続けて欲しいと思います。
理論と実践能力の両方に優れたセラピストを目指しましょう。
サイエンスへの興味が強ければ、臨床で得た経験や問題意識をもとに大学院に戻って研究を進めてください。
もちろん学部卒業後ストレートに大学院に進む道もあります。そうした人材の中から運動科学の領域で世界をリードする研究者や後進の育成にあたる教育者が輩出されると思います。
実際、教員・研究者として大学等の教育研究機関に勤める卒業生も増えてきました。
その一方で、最近では各企業のヘルスケア分野への進出が進み、専門知識を持った人材へのNeedsが一層高まりつつあります。
ですので、一部ですが卒後一般企業で活躍する卒業生もいます。
また今後は中央官庁や地方自治体で健康行政に関わる人材も重要になると思います。
どんな就職先であっても京都大学卒業生としての矜持を持ち、理学療法士という専門資格を重んじ、各業界のリーダーになってもらいたいと考えています。
京大での教育の特徴
本学の専門職教員の学問的業績はこの分野で日本のトップにあると言っていいと思います。
この基盤があるからこそ、先端的な研究を行えますし、指導も徹底しています。
その他、総合大学ということで、様々な学部との交流も行えますし、病院も隣接していますので、医療現場との連携も非常に密に取れます。
京都大学での再生医療研究(iPS細胞等)に注目が集まっています。
現段階で、学部段階での授業のカリキュラムにはこのような分野は直接入っていませんが、一方で、再生医療と理学療法士、作業療法士との連携は今後期待されている分野であり、研究も進んでいくと考えられます。
実際のところ、iPS細胞研究所と人間健康科教員との交流は密に取られているので、組織改革の過程で授業の中でも取り上げられていくと思います。
参考
京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 web site
〔画像引用〕http://photo.s-bro.net/
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