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第190回 株式会社 東京リハビリテーションサービス 第2回

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女性療法士による、女性療法士のための委員会

介護

育児・介護をしながら働く女性療法士が多いのですが、皆さん働き方に悩んでいます。訪問部門だと決まった曜日の決まった時間に働かなければいけませんし、勤務となると時間の拘束が厳しくなります。

育児・介護をしながら働く女性職員のために、時間の融通が効く勤務体系を作る必要があります。そういった女性特有の悩みに対して、弊社では”女性の職場環境作り委員会”を設立いたしました。

具体的な取り組みとしては、遊具など子どもの遊び場があるおれんじ学園に土曜日や日曜日お昼に集まって、親子カフェを開催しています。日頃、仕事の悩みや育休・産休中の療法士が仕事復帰に向けてどうしたら良いのか、といったことを話し合う場を作っています。

弊社では効率性のことを考えて、場合により直行直帰を認めています。もちろん、コンプライアンスに違反しないように注意はしています。ただ直行直帰の場合、カルテ記入を行う時間がないという問題点があります。

その対策として、グループ会社に”いきいきメディケアサポート㈱”があるのですが、その会社にICTを活用したカルテシステムを開発してもらっています。スマートフォンやタブレット端末を使用してカルテ記載などを行うシステムです。

空いた時間や家で出来ることを目的に開発しました。ICTなどを導入している弊社の自立型非常勤という勤務形態は、育児・介護をしながら働きやすいと思います。

研修

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社内研修として毎週火曜日19時からスタッフ会議を行っています。スタッフには、月1回の必須研修に参加してもらい、リスク管理やコンプライアンスを学んでもらいます。

また、月1回の小児ベースアップ研修を行い、重度心身障害児・発達障害児・肢体不自由児と多岐に渡る小児の基礎を学んでもらいます。 そして、年に2回日曜日に社員全体の研修会を開き、会社の方針や事業計画、財務状況などを報告します。

外部講師による研修も、社員のみを対象とした実技研修などの専門分野に特化した研修は、三輪書店の繋がりもあり、著名な先生方をお招きし、年に数回実施しております。新たな試みとして、昨年度の夏から公開無料講座を行っております。

第一回は『地域包括ケア時代の訪問リハビリテーションの可能性-これからの療法士に求められること-』というテーマで、伊藤隆夫先生と伊藤直子先生を講師として招きました。伊藤直子先生は34年間大阪発達総合療育センターで作業療法士として勤務され、ボバース法を基盤とした早期療育に取り組まれてきました。

現在は弊社のグループ会社である”㈱かなえるリンク”に所属され、小児の在宅訪問リハビリテーション等において地域の子どもたちの将来を見据えた作業療法の実践を行われています。また、定期的に弊社のスーパーバイズや研修講師もして下さっています。第二回は『在宅における身体知覚向上リハビリテーション~身体機能と認知的側面から~』というテーマで、樋口貴広先生と山本伸一先生を講師としてお招きしております。

医療と地域の違い

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 利用者は様々な疾患や生活・家族背景を持っていますので、地域のマネジメントを行っていくためには、引き出しを沢山持っている必要があります。

 「整形疾患の利用者しか私はみません!」ということでしたら、一つの分野を極めることが出来るのかもしれませんが、地域では通用しません。広く色々な引き出しが必要になります。

私も病院勤務時代はやるべきことや勉強すべきこと、必要な知識・技術というのははっきりしていたと感じています。地域に出ると何を勉強したらいいのか、分からなくなる人もいると思います。

地域で必須なことは、コミュニケーション能力やマネジメント能力、生活を見るといった点になると思います。生活をみる能力とはいいますが、研修で身に付くものではなく、自分で”感じ、考える”必要があります。

訪問リハビリは病院のように毎日リハビリすることは難しいです。制度の枠の中で訪問し、多くの情報を引き出し、問題点に対しての提案を行い、利用者様が自立できる環境を整える。

表面に現れているものだけでなく、裏にあるものを沢山みつけていかないといけません。そして、対利用者様だけでなく、ケアマネージャーや医療機関など多職種との連携を図る必要があります。

 

<参考>

株式会社 東京リハビリテーションサービスHP

<目次>

  1. リハビリに特化した訪問看護ステーション開設

  2. 女性療法士による、女性療法士のための委員会

  3. 必要な人材とは?

第190回 株式会社 東京リハビリテーションサービス 第2回

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