リハビリテーションの歴史
リハビリテーションを語るとき、この2人を語らずしてリハビリテーションを語ることはできないと思う。
内科または外科的アプローチ以外の方法として、物理医学的手段の科学性を追求、教育・研究に関するシステムづくりに大きく関わったことにより、クルーゼン物理医学の父と称されるようになった。
内科医であり、戦傷兵の復帰に関わっていたラスクは、何もせずいると身体は悪化し、精神的にもうつ状態になったことを観察。そこで積極的に活動するハードなプログラムを作り、効果をあげ、病後や術後のベッド上臥床期間を短くする方向で全国的に普及していったのが、ラスクである。
現代のリハビリテーション医学は、物理医学とリハビリテーションという一見まったく異なるようにみえる2つの医学の分野が統合されたものである。リハビリテーション医学の第一の部門である物理医学は、古来より医療の中で用いられてきた運動療法、電気刺激、温熱、光線療法、装具療法などを用いて、主として運動・認知機能に障害をもつ患者の治療や、運動電気生理学的手法により、病態の検索、診断を行うものである。
一方、第二の分野であるリハビリテーション(リハビリ)は、患者を身体的、心理的、社会・職業的に最大のレベルまで到達させることである。
(引用:「現代リハビリテーション医学改訂第3版(千野直一編)」)
この他、リハビリテーションを定義したものがあります。
WHO(1969年)
医学的、社会的、教育的、職業的手段の組み合わせ、かつ相互に調整して訓練あるいは再訓練する事によって、障害者の機能的能力を可能な最高レベルに、達せしめる事。
国連・障害者世界行動計画 (上田敏 訳 1982年)
身体的、精神的、かつまた社会的に最も適した機能水準の達成を可能にする事によって、各個人が自らの人生を変革していくための手段を提供していく事を目指し、かつ時間を限定したプロセスであると表現している。
活動と参加
調べれば調べるほど深い分野だと思い知らされます。まず一つ言えることは、「概念や哲学である」ということですね。つまり方法を特定しているということではない。ただ、物理療法はある意味で、特定された方法としてみることもできるだろう。
結局、この分野に対する特定の定義付けは難しいという、結論に至りましたが、“要するに”「社会復帰」がポイントになるのではないかなと思います。
自宅に帰り、ただ寝て過ごしても社会復帰とは言えない。自宅に帰って、一人買い物に行けるというのも、少しズレてる気もする。昨今の診療報酬改定の流れをみても、私たち療法士に求められているのは、患者・利用者の「活動と参加」にどれだけ関われるか、という点だ。
ようやく、もともとの定義に近づけてきたのが、今といっても過言ではないだろう。
働く場をつくるというリハビリテーションのあり方
これは、療法士全員ができることではないかもしれません。理想を言えば、タイトルの通り「利用者・患者が働ける場を提供する」ことができれば素晴らしいサイクルが社会的な価値となります。
このようなサイクルを今、作り出そうと考えています。今後、この場を借りてお知らせしたいと思っています。
執筆:ベストリハ株式会社 代表取締役 理学療法士 渡邉仁
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