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理学療法士(PT)高野健太郎先生

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理学療法士を目指したきっかけ

私がこの職業を選んだきっかけは、弟の存在があったからです。弟はCP(脳性麻痺)でリハビリを受けており、私自身の生活にリハビリがありました。大きなきっかけとなったのは、弟の担当の先生が亡くなった際、「葬儀に行く?」と家族の中で話が出たことです。その先生のリハビリからだいぶ経ったときの話だったのにも関わらず、患者家族でこのような話が出るということはとても凄いことだと思いました。

現在自分が同じ職業について感じることは、あのような先生になることは難しいということです。小児病院との差はあるにしても、現状で関わっている患者様に、「弟のようなセラピストとして接していられているのか」「あれほど結果を出せているのか」という自問自答を繰り返しています。

しかしながら、今この職業について感じることは、自分自身を信じて進むしかないということです。目標とするセラピストの存在を、患者家族の目線で知ることができたということが私自身の幸せでもあります。

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現在の仕事

急性期病院で、主に外来整形、入院では整形・循環器・呼吸器・脳外などの患者様を対応させていただいています。当病院では理学療法士のみであり、嚥下機能や言語訓練なども理学療法士が行っています。

キャリアアップとは? そのために”今”行っていること

「キャリアアップする」という言葉に正しい回答かどうかわかりませんが、私は「臨床知識や技術を他者に発信できる」ことだと考えています。

私がこの職種を選んだ理由から、「患者様への技術・知識の還元」することが本質であり、それを自己に留めているだけでは自己満足で終わってしまうと思っています。その為に私は「勉強会の開催」と「論文執筆」という方法をとりました。「勉強会の開催」はいわば「臨床技術の発信」として、「論文執筆」は「知識の発信」として行ってきました。そして自分自身の臨床が独りよがりにならないよう外部への発信も積極的に行ってきました。このお話をいただいたことも一つの成果だと感じています。

リハビリ職を目指す学生の皆さんへ

どの仕事も一緒ですが、「仕事自体を楽しむことができるか?」だと思います。この仕事に就こうと思ったきっかけは人それぞれだとは思いますが、目の前の患者様は私たちに信頼を置いていただいています。その気持ちに答えようとする意欲があれば、この仕事はやっていけると思います。
国家試験は勉強すれば誰でも合格出来ます。しかし理学療法士としての合格はいくら勉強してもありません。常に自分自身に不合格を付けられるかどうかだと思います。私もまだまだ半人前で、いつ一人前になれるかわかりません。だから常に努力し続けることができるのだと思います。

高野健太郎先生の経歴

経験年数:4年目

資格:理学療法士

所属:誠高会 おおたかの森病院 リハビリテーション科

出身校:目白大学

理学療法士(PT)高野健太郎先生

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