急性の腰痛を訴える患者さんが病院に来院したとき、あなたはどんな可能性を考えるだろうか。
もし、スポーツなどの激しい運動をした後であれば、「運動後急性腎不全(ALPE:acute renal failure with loin pain and patchy renal ischemia after anaerobic exercise)」の可能性も考えたほうがいい。
■10代や20代などの若い人が急性発症の腰痛を訴えた場合には、普通であれば尿管結石や急性腰痛症を考えます。
ところが、運動後(全力疾走など)に急性発症した腰痛を訴える場合には、こちらの疾患を考えなくてはなりません。ALPEは1982年に日本人医師により提唱された疾患で、運動後の虚血性腎不全を特徴とします。
■通常の熱中症の時に発症するような横紋筋融解に伴うミオグロビン尿性急性腎不全ではなく、無酸素運動を契機に腎臓の血管攣縮が起こるのが原因です。
短距離ダッシュなどの無酸素運動をした若い男性に好発すると言われておりますが、最近では低尿酸血症が背景に存在していることが示唆されており、遺伝的背景の関連も考えられているようです。
詳細を読む(引用元):日経メディカル
日本においては法律上理学療法士が診断を下すことはできないが、かといってなんでも「腰痛は整形外科疾患」だと決めつけるのはよくない。
頭の片隅に可能性は入れておくことで、Drに進言もできるようになり、チーム医療が進んでいくのではないだろうか。
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