ワーキングメモリーとは、複雑な情報を処理する際、一時的に記憶を貯蔵する機能である。
お金の計算をしたり、会話中に最適な返答をするため内容を一時的に記憶・解釈するために必要とされていたりと日常生活で非常に重要な機能と言われている。
その活性化が電気刺激で行えるという研究結果が報告された。
「ワーキングメモリーの典型的なパターンは、課題が難しくなるほどに遂行速度が遅くなるというものですが、電気刺激で(各領域からの)脳波を同期させたときは、シンプルなタスクと同じくらいの速さで難易度の高い課題を遂行できました」
引用元:WIRED
この研究は、ワーキングメモリーに関連するとされている脳の2つの領域(中前頭回と下頭頂小葉)に、経頭蓋交流電気刺激法を用いて電流(シータ波)を流しワーキングメモリーの賦活が行えるか実験したものである。
結果として、2つの領域に対して電流を同期させた群では、複雑なタスクもシンプルなタスクと同じくらいの遂行速度で行う事が可能であったようだ。
また、機能的磁気共鳴映像法(fMRI)でも同期させた群では、中前頭回と下頭頂小葉の活動が増加している様子が見られたという。
研究者らは今後、脳損傷、脳卒中、てんかん患者などに、電気刺激によるワーキングメモリーの賦活と、認知トレーニングを組み合わせ、脳の機能回復を促進していきたいと話している。
記憶力の低下により求める運動や行動、日常生活課題を実施出来ていないと感じる患者、クライアントも多い。
今後、このような電気刺激が簡易的に行えるような機器などが開発され、リハビリテーションの促進になる事に期待したい。
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