日常でも良く耳にする帯状疱疹。
その帯状疱疹を発症した人は、発症していない人と比べ4割も心臓発作や、脳卒中などの心血管系イベントのリスクが増強するとの報告がされた。
帯状疱疹患者は、同年齢の帯状疱疹を発症していない対照群に比べて、心臓発作や脳卒中などの「心血管系イベント」のリスクが全体で41%高いことが、今回の研究で分かった。
(中略)それぞれのリスクは、心臓発作で59%、脳卒中では35%高かったという。
引用元(詳細を読む):AFPBB News
帯状疱疹は、水痘(水ぼうそう)と同じヒトヘルペスウイルス3というウイルスで発症する。
過去に水痘にかかった人は、三叉神経節にこのウイルスを保持している状態になる。過剰なストレス、病気、疲労、加齢などにより免疫機能が低下するとこのウイルスが活性化し、皮膚に出てきて水泡が出来るという病態だ。
更に心血管系障害のリスクが高くなるのは、発症後1年以内であり、脳卒中リスクは40歳未満が高かったとも報告されている。
帯状疱疹が出てきたら、疲れのサイン。そう考えている方が多い。
他の報告では、20〜50代の働く世代のなんと9割もの人が仕事でストレスを感じているとも言われている。
今回の研究は、2003年~2013年に追跡調査を実施した患者51万9880人の医療記録データベースに基づくもの。
疲れやストレスは、大病につながっていると裏付けるかのような報告である。