オーダーメイド靴や安眠枕を治療用装具として作成|不正請求と判断
治療用装具として靴や枕を作り、健康保険組合から支払いを拒否されるといったケースが発覚した。
約5年前、中部地方の健保に、「治療用装具として枕をつくった」と患者側から作製費の請求があった。(中略)患者は医師から「領収書を健保に出せば返金してもらえますよ」と言われたという。健保は支払いを拒否。約1万5千円の作製費は患者が全額負担した。
詳細を読む (引用元):朝日新聞DIGITAL
その他にも
・市販品の足首サポーターを治療用装具として請求した。
・医師では無く、靴屋の店員が保険の適用か判断し、靴を作成した。
などの事例が見つかっている。
治療用装具作成の正式な手順
治療用装具作成の正式な手順を大まかに挙げる。
①医師の診察を受ける
②診断書と作成の処方をもらう
③装具製作所などに作成依頼し、納品
④患者が一時的に全額を支払う
⑤医療保険側に患者が請求
⑥医療保険側から自己負担分を引いた金額が払い戻される
治療用装具の適応としては、疾病又は負傷の治療遂行上必要なものであり、原則としてオーダーメイドで作成されたもの。
しかし既製品であっても保険者の判断により適応にもなることがあるとされている。
療法士は、リハビリ中に装具について相談されることが多い。
正しい知識を持ち、注意して説明しなければならない。