POSTインタビュアー：夢のない学生さんに対してはどう対応していますか？

まずコミュニケーションをたくさんとるように心がけています。学校の先生や大人達の話を聞いて、夢をあきらめてしまっている子も多いと思います。小さなことでもいいので今やりたいことから引っ張りだしていくと、話している中で結構やりたいことがあったことに気付いていくことが多いです。思い込みで自分のやりたいことに制限をかけている人が圧倒的に多い印象です。制限を外して一緒に夢物語を話しているといろいろ出てくるので、そのなりたい自分になるためにこの職業を通して頑張らないといけないという話をよくしていました。 したいことは小さくても必ずあると思います。モテたいからかっこいい車に乗りたいとか。動機は不純なものだとしてもあると思うので、自分の思い込みや制限を取っ払って話せる環境を作ってあげて、小さいことでも拾って広げていき、“こういうことしたらもっと人生面白いんじゃないの？”と話しています。

「職業＝夢じゃない。職業はなりたい自分になるための手段である」ということに気付いて進んでもらいたいです。 教育という面では、学校の先生という立場ではなく、臨床家として学校ではできないことをサポートしたいです。時間の許す限り学校・学年関係なく学生に対して、月１回理学療法の楽しさや厳しさ、実際の臨床などをつたえる勉強会を開催しています。日曜日にも関わらず５０人〜６０人くらいは集まってくれるので楽しく学生と交流できています。今後も時間を作り継続していきたいと考えています。

8時過ぎに店に出て、1時間程度で掃除、予約状況確認など開店準備を行います。 その後30分程度、社長と打ち合わせ・報告・今後の方向性の確認を行います。 それからはお客様対応になります。完全予約制ですので予約が入っているところはその対応、予約が入っていないところは店の運営業務やデザイナーとの打ち合わせ等をしています。

その他にBalance tuneを取り扱ってもらっている施設への訪問や介護予防事業を行っています。最近は予約が埋まってしまうことが多いので、施術以外のことができないことも多々ある状況です。2階にいるスタッフと一日顔を合わさないこともよくあります。営業時間は22時までとなっていますが22時を過ぎることも多くあるので、帰宅時間はその時々で異なります。

理学療法士としての今後

現在、自由診療の現場で痛み、体の悩み・不安を持たれている方を治療する機会が多くあります。WALK RUN PROJECTに来られるお客様は、いろんな場所を転々とされ、なかなか結果が出ず、最終的に紹介を受けて来られる方が多いです。そのほとんどのお客様が画像所見上問題はないが体に痛みや悩みを抱えている方です。そのようなお客様は自分の身体の痛み・悩みの原因がわからず、今後どうなってしまうのかという不安が多い中で日々の生活をされています。“痛みがあるのは歳のせいだから仕方がない”“手術をしたから走ったり正座をしたりできない”など我慢して生活し、いろんなことを諦めている方がほとんどです。店に来ていただいていろんなことを諦めている方の話を聞くととても悔しく、悲しい気持ちになります。ちゃんとその方をみて原因を突き止め、しっかりと原因と今後の可能性を伝えるだけでも本人は気持ちが楽になり、表情が明るく日々の生活を前向きに過ごしていただけるようになります。 このような検査を受けても異常が見つからず病気と診断されないが、健康ともいえない“未病”で苦しみ、いろんなことを諦めている方々を1人でも減らしていきたい。そして基本動作の障害によって起こることの多い“未病”は、基本的動作能力の改善を図ることのできる理学療法士に診てもらうと改善していく可能性が高いという認識を日本国民の方々に持って頂けるような活動をしていきます。そうすることで理学療法士の認知度も上がり、世の中から求められる役割も増え、理学療法士のレベルも更に向上し、もっと多くの方々を幸せにできるのではないかと考えています。 小さな力でも一歩一歩進めていくしか世の中を変えることはできないと思います。自分に出来ること出来ないこと、自分にしか出来ないことをしっかりと見極め、いろんな方々の力を借りながら一歩一歩進めていきたいと思います。