きっかけは「東日本大震災」|百瀬友美先生

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学生時代のときに、何かで海外ボランティアで働く看護師の姿を見て、漠然と自分も理学療法士として海外で働いてみたいという憧れを持ち始めました。しかし、ぼんやりとした憧れはあったものの、具体的なプランは持てずにいました。

 

大学卒業後、就職したのは興味のあった障がい者の施設。長く住み慣れた東京を一人離れて福島で働き始めました。

 

福島の温かい人たちに囲まれて働き一年ほどたったころ、思いもよらないことが起こります。

 

東日本大震災です。

 

このときの経験が、私の途上国で働く一番のきっかけとなりました。

 

福島の海の近くに住んでいた私は、大きな地震と沿岸部の津波による被害を目の当たりにし、その後原発による避難指示で避難生活を余儀なくされました。

 

避難中は施設のみんなでおにぎりやパンを分け合って食べ、体育館で肩寄せ合って雑魚寝し、着の身着のまま避難した私たちは衣食住をどう確保するかで精いっぱいでした。こういった災害時に必要となるのは、衣食住や治療・看護などの医療行為なのだと身に感じました。

 

実家のある東京にもどり、日々震災のニュースを見て自分の無力感にさいなまれました。自分にできることをしようと被災地や東京でできるボランティアにも何度か参加しましたが、何もできない自分のやるせなさはぬぐえませんでした。

 

そんな時に、自分の役割ってなんだろう?理学療法士ってなんだろう?という疑問がわいてきたのです。

 

その後大学時代の友人のおかげで、東京の病院で2年ほど働かせていだだきましたが、その疑問は消えずにいました。そして、理学療法の原点を知るため、まだ理学療法が広まっていない途上国で働きたいと思い青年海外協力隊に応募しました。

 

この行動を後押ししたのは、震災を通していつ何が起こるか、いつ自分が死ぬか分からないと感じたことです。いつか、と言っていてもいつかは訪れないかもしれない。自分ができるときにやりたいと思うことをしよう、と。

 

その後青年海外協力隊として向かったのが、アフリカのスーダン。

 

 

ここの国立義肢装具機構というところで、二年間働きました。その中で、リハビリを受けられずに生活が困難になっている方などを見て理学療法の大切さも感じました。

理学療法について、異文化について、宗教について、幸せについて、スーダンでの二年間で、本当に多くのことを学びました。

 

また、スーダンでの経験で、身体障がいだけではなく、視覚や聴覚を含めた様々な障がいをもつ方たちと触れ合う機会がありました。

 

障がいを持つ方のなかには、アクセスビリティの問題や、社会の受け入れの問題で多くのことが制限されてしまっている人たちがいました。

 

 

こういった障がい者が直面している問題を目の当たりにして、障がいをもつ方の支援について興味をもつようになりました。

 

現在は日本のNPOがフィリピンで行っているCBRという地域の障がい者を支援するプロジェクトの現地調整員として勤務しています。

 

スーダンで感じたことが、今の職場につながっています。

 

次のページ:障がい児(者)のエンパワーメント獲得のための支援技術者育成プログラム

 

第2回オーストラリアスタディーツアーの募集開始

日時:12月10〜16日(ホテル6泊)
参加費:35〜40万円
募集人数:6名

オーストラリアでは、疼痛や機能障害を抱えた患者さんのファーストチョイスは、病院ではなく理学療法士が開業しているクリニックの場合が多いです。

そんなクリニックで理学療法士がどんなことをしているのか気になりませんか?

今回は、オーストラリアのパースで理学療法士として働く江戸先生中心にご案内していただきます。

観光も充実していますので、ぜひご応募ください。

定員に達し次第、締め切らせていただきます。

お問い合わせ先:http://kenji7.main.jp/(担当:岩田)

旅行会社名:名鉄観光サービス株式会社 名古屋伏見支店 担当:嶋田

 

百瀬友美先生プロフィール

2010年3月 文京学院大学 保健医療技術学部理学療法学科 卒業

2010年4月 福島県福祉事業協会 入職

2011年4 月 日本大学駿河台病院 臨時職員

2013年3月 青年協力隊としてスーダンに派遣。国立義肢装具支援機構にて2年間活動。

2015年9月 日本大学病院 臨時職員

2016年7月 NPO法人 コミュニティライフ現地調整員としてフィリピン駐在。

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