"今"だからわかること
ーー なぜ女性のリハビリテーションに関わろうと思ったのですか?
丹羽先生「女性のリハビリテーション」というくくりでは、あまり考えていないのです。
女性は一生涯を通して、妊娠や出産を機に大きく体が変化する点においては、しっかりとした知識があるといいとは思っています。
だからと言って“産後リハ”“マタニティリハ”などそれだけになるのは違うのかなと思います。出産経験があれば高齢者であっても産後は産後ですしね。
そういいながらも私自身、マタニティヨガのインストラクターは持っているので、矛盾しているように思われてしまうかもしれません。まだ結婚もしていないですし、子供もいないですし。
子供を出産されている方からしたら「何がわかるのよ」と思われてしまうかもしれませんが、今だからわかることがたくさんあるのではないかと思っています。
ですから妊娠出産を経験していない今だからこそ大切にしたいなと思っていて、マタニティヨガのインストラクターの資格を取得しました。
新天地へ
ーー マタニティヨガのインストラクターはいつ頃取得されたのですか?
丹羽先生 昨年です。その後、ガスケアプローチという産後ケアの資格も取得したりしました。
マタニティヨガの資格は、助産師さんが多く取得されていました。あとは、スタジオのインストラクターさんが主です。
スポーツ選手など、週二回で中高生や大学生、ときどきプロの人にも関わっています。そのような女性の選手の中では生理痛がひどい方、無月経の方も多くいらっしゃいます。
生理痛など女性特有の問題だけにフォーカスするのではなく、別の症状など含め、全体の中でそのような方たちに関わらせてもらっています。
今はいろんな方みさせてもらっていますけが、いずれは対象を絞ってその分野に特化していきたいと考えています。
決意
ーー その際はやはり女性の方を専門的に行っていくのですか?
丹羽先生 そうですね、それはずっとやりたいことだったので。そうなっていくと思います。
1年目のときにアンケート調査で『働く女性』というテーマ研究を行いました。調べて行くうちに女性の理学療法士さんはすごい切迫流産が多いというのを知って、「妊娠出産をもっと勉強していきたいな」と思ったのがきっかけです。
実際の臨床でも患者さんたちが、妊娠出産を機に腰痛や身体の不調を感じている人が多かったというのもきっかけになっています。友達の中にも切迫流産になってしまった方もいて、その頃私自身では何もできませんでした。「もっと勉強しなくてはいけない」と強く思いました。
丹羽麻奈美先生経歴
所属:
いちはら病院
資格:
理学療法士
日本マタニティフィットネス協会認定
マタニティヨガインストラクター
ガスケアプローチ腹筋編レベルⅠ修了
研究実績:
回復期リハビリテーション病院で働く女性PTを対象とした意識調査
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