重力がある状態だと舌が回らなかった
「将来の夢は宇宙飛行士」
小学生の頃はそう話していたし、今でもロケット技術が発展して、早く宇宙に気軽に行けるようにならないものかと思っている。
今回、米国・サウスカロライナ医科大学のDonna R Roberts氏らは、宇宙飛行が脳の構造にどのような影響を与えるのか、MRIを用いて調べた。
検討はMRIを用いて、国際宇宙ステーションに滞在し長期間のミッションをこなした宇宙飛行士(長期飛行群)18例、スペースシャトルプログラムに関与し短期間のミッションをこなした宇宙飛行士(短期飛行群)16例、それぞれの脳画像をミッション前後に撮影し比較を行った。
その結果、主に長期飛行後の宇宙飛行士で、脳の中心溝の狭小化および上方偏位と、頭頂部髄液腔の狭小化が、高頻度に認められたそうだ。
詳細を読む(引用元):CareNet
また、過去にJAXAの大西宇宙飛行士は、帰還後の45日間のリハビリを終えて身体の感覚に関してこう語っている。
カザフスタンの草原に帰還し、その場で日本のメディアの取材を受けたのですが、とにかくろれつが回らない。体が舌の重さを忘れていて、重力がある状態だと舌が回らなかったのです。(中略)
一方、筋力にはさほど影響がありませんでした。現在は国際宇宙ステーションで使用するトレーニングの機器が進歩していますから、帰還してからの体力テストで懸垂の回数が飛行前よりも増えるなど、部位によってはむしろパワーアップしたぐらいです。
詳細を読む(引用元):NEWSPICKS
「舌の重さ」というのは宇宙から帰還したからこそ分かる、独特の身体感覚だろう。普段、地球で過ごしている僕らは舌の重さを感じず生きている。
また、意外だったのは、筋力がむしろパワーアップした部位があるくらいとのこと。
宇宙ステーションでは、週6日間、1日2時間半トレーニングする機会があり、そこまで筋力が落ちることはないらしい。
こちらのブログから、より詳細なリハビリの様子が分かるので、将来、宇宙に行く予定がある方は必読すべき内容だ。