間違っていませんか?糖尿病を持つ方への適切な言葉使い5か条

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米国糖尿病教育者協会と米国糖尿病学会の代表者による作業部会は、糖尿病について語る上で望ましい表現について、医療従事者などに向けた推奨を専門誌『Diabetes Care』を通じて公表した。

 

作業部会は4原則に基づいて、糖尿病についての言葉は以下の5か条を満たすことが望ましいと考えました。
  • 中立的で、評価的でなく、事実と行動と生理学・生物学に基づいた言葉
  • 恥ずかしさを与えない言葉
  • 長所に基づき、尊敬があり、相手を排除することがなく、希望を与える言葉
  • 患者と医療従事者の協力を促す言葉
  • 個人を中心にした言葉

参照:MEDLEY

 

2型糖尿病はいわゆる生活習慣病と呼ばれ、一般的なイメージとしては「生活が不規則」「食生活が乱れている」「自己管理ができていない」などのイメージを持つ人が多いのではないか。

 

糖尿病を持つ患者と接する場合には言葉一つとっても、相当気を使って話さなければならないように感じるかもしれないが、こうした背景には糖尿病が慢性疾患であるということが大きく関わってきている。

 

糖尿病を持つ患者は、一度は本気で治療しようと努力したことがあるが、その血糖コントロールや投薬治療がなかなかうまくいかず挫折を味わったことがある人がほとんどである。

 

上記のような言い方をするのは少々やりすぎのように感じるかもしれないが、それだけ糖尿病を持つ患者とのラポール形成は難しいということだ。

 

しかしながら、実際の2型糖尿病を持つ患者に対して行った調査では33.1%に薬の飲み残しがあるという結果も出ている。管理という言葉は使わないことが望ましいとされているが、医療者側のサポートはまだまだ必要な現状がある。

 

最後に糖尿病による悪い結果については多くの人が自覚しているため、怖がらせることにはほとんど効果がないとされ、現実的に達成可能で具体的な目標を目指して協力すること(共同決定)が望ましいということは覚えておいてほしい。

間違っていませんか?糖尿病を持つ方への適切な言葉使い5か条

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