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なぜ2重課題条件下での歩行能力が認知症発症に関連するのか

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東京都健康長寿医療センター研究所の桜井良太研究員とカナダウエスタンオンタリオ大学医学部の Manuel Montero-Odasso 教授らの共同研究グループは、二重課題条件下での歩行をした際に、歩行速度が遅くなる高齢者ほど嗅内野の萎縮が進んでいることを明らかにした。

 

▶︎ なぜ「しゃべりながら歩く」能力が認知症発症に関連するのか? ―2 重課題条件下で歩行速度が低下しやすい高齢者ほど嗅内野の萎縮が進んでいることを発見―

 

この研究では、MCI の高齢者を対象に、2 重課題歩行検査に加えて、脳構造を調べることができる MRI 検査を行った。加齢に伴い早期に萎縮が始まり、特に認知症患者で特異的に萎縮が認められる「海馬」と「嗅内野」に着目して、2重課題歩行検査の成績との関連性を検討。その結果、2 重課題歩行時に歩行速度が遅くなる高齢者ほど左側の嗅内野の容量が萎縮していることが明らかになった(通常の歩行速度とは関連なし)。

 

 

 

この研究成果は、国際雑誌「Journal ofGerontology: Medical Sciences」オンライン版に掲載されている。

 

なぜ2重課題条件下での歩行能力が認知症発症に関連するのか

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