三木先生より献本いただきました。
POSTでご執筆いただいております三木貴弘先生より、最新書籍の献本をいただきました。いつもありがとうございます。ということで、今回も前回に引き続き、勝手に辛口書評をしたいと思います。
親に「正直に生きなさい」と言われて育った私ですので、正直に書いて生きたいと思います。あくまでも個人の感想ですので、興味のある方は手にとって立ち読みして見てください。
医学書ってなんでこんなに分厚いんだろう
日頃から一応、読書習慣がある私ですが、あまり好んで医学書を見ることが少なくなりました。今回いただきました、肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション (痛みの理学療法シリーズ)についてもやけに分厚いです。もう、読むのがイヤになるくらい“情報量が多い”です。それもそのはずです。肩関節痛なんて言ったら難解な関節の代表格です。分厚くなるのも仕方ないでしょう。さて中身を見て見ましょう。
中身はまさかの、全ページオールカラーです。これには私も、ちょっと怒りがこみ上げてきました。“オールカラーでめちゃくちゃ見やすい”のですが、印刷代が高いんですよ。にも関わらず、“定価5,200円+税”なんて安すぎます。出版社の身にもなってほしいものです。
さらに中身を見てくと、解説は全て写真つき。モデルを使って解説しているので、わかりやすいのですが、”多くの病院や当然学校の図書館にも置かれる良書”ですから、モデルとなった方は沢山の目に触れてしまいます。
肩関節痛と頸部痛の両方を取り上げるってカオス
そもそも、タイトルからしてカオスです。[肩関節痛・頸部痛のリハビリテーション]というということで、一体どっちの問題に悩んでいる療法士が手にとったらいいのかわかりません。
肩関節痛に悩んでいる療法士が頸部痛に悩んでいなかったらどうするのでしょうか。幸い、“フローチャートで書かれている解説や痛みの生理学、症例報告などが記載”されているので、“痛みに対する理学療法の手順やスキル、知識が身につき、かつ詳細な解剖学も書かれている”ので、疾患に悩んでいなくても学べる点は評価できます。
ある意味で、“肩関節痛・頸部痛に悩んでいない療法士”でも、最低1冊はあると便利かもしれません。
まとめ
・読むのがイヤになるくらいの分厚い医学書で、情報量が多すぎます。
・オールカラーで見やすく、難解な問題の解説がわかりやすく書かれていますが、印刷代が高い。でも、定価が安すぎる。
・沢山の病院、施設、学校に置かれる良書なので、モデルが沢山の目に触れる。
・肩関節痛・頸部痛とカオスですが、肩関節痛・頸部痛に悩んでいなくても、持っていて損はない一冊。
・結果、知りたい情報が沢山あってオールカラーかつ、痛みの理学療法の勉強に最適な安い良書です!