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受動的な良姿勢でも骨盤底筋群の機能は維持できるのか|布施陽子先生

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布施先生:臨床上、タオルを使用して座位のポジショニングを行うことがあります。これはタオルにより骨盤を中間位保持することで、インナーユニットである骨盤底筋群の機能を高め、ホールド機能を保持する目的で使用しています。

 

先行研究により座位姿勢の変化による超音波画像に映し出される膀胱の形状を測定し、骨盤底筋群の機能評価を行いました。

 

座位姿勢の種類はタオルにより自動的に骨盤を中間位とさせた姿勢A、対象者自らが骨盤操作を行い能動的に骨盤を中間位とした姿勢B、能動的に骨盤前傾位とした姿勢C、能動的に骨盤後傾位とした姿勢 D の4パターンに分けそれぞれの膀胱形状から骨盤底筋群の機能を判断しました。


 

結果受動的であっても能動的であっても骨盤を中間位とした姿勢Aと姿勢Bについてが骨盤底筋群の機能がより良好であることが分かりました。そして姿勢AとBについては著明な差が見られなかったという結果になりました。

 

つまり骨盤の形状を受動的にでも中間位にポジショニングすることは骨盤底筋群にとって能動的に骨盤中間位を保持する座位姿勢の時と同じくらいの機能が維持できるということが分かったのです。

 

これから実際に妊婦さんへの指導をご覧いただきます。

 

指導中も説明することが多いのですが、これは里帰りで帰省時の電車や車の中における座位姿勢や、産後の授乳姿勢など、今後座るという時に常に意識することで、インナーユニットの機能維持が図れると考えています。

 

次のページ>> それでは実際の映像をご覧ください。

 

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【講師】

・田舎中 真由美先生 ー 骨盤底筋群の機能不全に対する評価とアプローチ

・布施 陽子先生 ー 産前産後の理学療法

・笹岡 愛加先生 ー 海外における骨盤底の理学療法-フランスの状況を中心にー

・荒木 智子先生 ー ウィメンズヘルスからみたキャリアデザイン

・槌野 正裕先生 ー 排便障害へのアプローチ - 排便の生理から考察する -

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