今月19日、内閣府は「高齢者の医療・福祉に関する事項に関する意識調査」の結果を公表。政府は同日午前、平成30年版高齢社会白書を閣議決定した。
調査対象者は、全国の55歳以上(平成29年1月1日現在)の施設入所者は除いた男女あわせて3,000人。調査員による面接聴取法で行った。
日頃から心がけていることとして、「栄養のバランスの取れた食事をとる」「休養や睡眠を十分にとる」「散歩やスポーツをする」「気持ちをなるべく明るくもつ」「趣味をもつ」「地域の活動に参加する」等が挙がった。開始時期を見ると「40 代以前」と早い時期から心がけている回答者が多いのは、“栄養のバランスのとれた食事をとる” が27.6%、“気持ちをなるべく明るくもつ”が27.1%、“健康診査などを定期的に受ける”が25.5%、“趣味をもつ”が25.3%で、2割以上が「40 代以前」から心がけていることが分かった。
図:http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h29/gaiyo/pdf/sec_2_2.pdf
また、日頃の医療サービスの利用頻度は、「月に1回くらい」が 35.8%で最も高く、次いで「年に数回」が22.6%であった。医療サービス利用者の移動手段は、「自分で運転する自動車等(バイク、スクーター)」が 46.5%で最も高く、続いて「徒歩」が15.8%、家族による送迎11.8%「バスや電車などの公共交通機関」10.8%、「自転車(電動車いす)」9.1%であった。
図:http://www8.cao.go.jp/kourei/ishiki/h29/gaiyo/pdf/sec_2_2.pdf
また、医療サービス利用者(1,536 人)が、最も通院頻度が高い病気・症状は、「循環器系」の 36.3%で、続いて「内分泌・代謝障害」(12.2%)、「筋骨格系」(11.7%)、「消化器系」(7.2%)、「呼吸器系」(5.2%)、「目の病気」(4.8%)、「尿路生殖器系」(3.5%)、「悪性新生物」(2.4%)、「うつ病、その他こころの病気」(1.3%)、「皮膚」(1.3%)、「貧血・血液の病気」(1.2%)の順であった。
循環器系」に関しては、健康状態の良い回答者でも4割近くが医療機関を 利用していることが分かった。