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PT協会から送られてくるJPTA NEWSとか読んでみた。

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隅から隅までじっくり読んでみました。

 POST編集長のイマイは「長いものには巻かれろ」の言葉を胸に生きてまいりました。そんな私が、現在一新された協会紙を読んでみた感想を書いてみたいと思います。隅から隅まで、読み込みました。いつも、辛口書評している私ですので、正直に書きます。

 

今回送られてきたのは、写真にありますように「JPTA NEWS」「理学療法学2018,vol45,No.3」「第47回定時総会資料」「理学療法ハンドブックシリーズ2脳卒中」「理学療法ハンドブックシリーズ3腰痛」です。

 

それではまず、「理学療法学2018,vol45,No.3」をみて行きましょう。皆さんも、お手元にある資料をみながら、この記事を読んでみてくださいね。

 

平成29年度 第9回学術誌掲載論文表彰の最優秀賞がすごかった

最優秀賞には賞状に加え、副賞として5万円が贈呈されます。まず、この5万円の使い道を考えてしまいますね。とりあえず、私だったら患者さんのための研磨のため、たくさんの参考書を会、『知識の泉』を充実させると思います。さて内容ですが、正直言います。

 

難しくてよくわかりません。ただ、ありがたかったのは“著者からのコメント”と“編集委員会からのコメント”が載っている点です。最優秀賞を受賞された論文は、

儀間裕貴(東京大学)先生による

「極低出生体重児におけるFidgety movements 評価と四肢自発運動特性」 第44巻2号 115〜123貢

*PDFで読めます。

 

正直、Fidgety movementsって初めて聞きました。まずは、軽く調べてみました。

 

赤ちゃんが産まれると、特に外部からの刺激を受けることなく自発的に動いています。Prechtlはこれをspontaneous movementsと呼びました。この運動は胎児の頃からも始まっていて、最近の超音波検査の進化によってこの運動を観察できるようになっています。その1つの自発運動にGeneral movements(以下GMs)というものがあります。GMsの種類には、Writhing、Fidgety、Oscillating、Saccadic、Swips、Suapsがあります。特にfidgetyは神経学的な予後と相関するそうです。

 

fidgetyの意味がわからないので、日本語訳を調べてみると「そわそわする,落ち着きのない,せかせかする」と書いてありましたので、そんな感じの運動なのだと思います。

 

いやー正直、調べ疲れました。Fidgety movementsを調べるのに、Prechtlという人物がピックアップされ、深掘りしていくとGMsにたどり着き、その一部の運動であることがわかりました。参考文献を一応載せます。

 

結論ですが、副賞の5万円がなくても「理学療法学」に書かれている論文の孫引きで『知識の泉』は充実しました。5万円は貯金ですね。

 

JPTA NEWSはオシャレになっただけじゃないぜ

 理学療法学に書かれた論文を調べるだけで疲れてしまいました。「文字とかしばらくいいや」と、思い事務所の片隅に届いた資料を乱雑に置こうとしたその時、何やら東京のオシャレな駅のフリーペーパー欄に置かれていそうなものを見つけました。

 

 

ジャジャーン。おそらく外注なのではないかと思う、雑誌を発見。まさかこれが、“あの”JPTA NEWSだなんて気付かなかったことでしょう。表紙だけかと思いきや、

 

こらこら、内容もみやすいじゃないかと。今回のテーマは、「診療報酬と介護報酬」なのですが、その仕組みが開設されています。一番初めのアンケート調査をぜひみてみてほしいのですが、診療報酬と介護報酬に関する協会員の意識度調査のようなもので、7985名の回答結果が書かれています。

 

多いような、多くないような数のアンケート調査ですが、内容が非常にツッコミどころ満載です。【Q1:平成30年は診療報酬、介護報酬改定の年でしたが、改定内容についてどれくらいご存知ですか?との問】

 

知っていて人に説明できる26%、知っているが説明できない62%、まったくわからない10%、興味がない1%。。。(属性は、皆さんのお手元にあるJPTA NEWSをご覧ください)

 

まったくわからない、興味がないという回答については論外ですが、“知っているが説明できない”って、「知らないのと一緒じゃん」って思っちゃいました。もちろん、日本人の民族性として「理解してます!」と、大手をふって言えないのかもしれませんが、なかなかなことですよねこれって。もしかしたら、用意された回答の内容も悪かったのかもしれませんが。

 

今回のアンケート調査では3Q載っていましたが、回答に対するコメントが面白いです。

 

その中でも、非常に興味深かったのは【Q3:わからないと回答した方に「それはなぜですか?」の問】に3つの主な回答があります。

1つ目は「内容が難しい」よくある話ですね。2つ目は「仕事内容に直接関係ないから」まぁまぁ、保険外で働いている人も増えてきていますし。3つ目は「経営者・管理者ではないため直接関係ないから」こらこらこら。本気で、この回答だったらヤバイですよ。

 

それに対してのコメントがこちら、

経営者・管理者ではない場合でも、理学療法士として働く以上業務・働き方が変わる可能性があります。

そこ!?といったコメントで、ちょっと控えめなコメント。過激に書いたら“炎上”しちゃいますからね。僕だったらなんと書くのか想像して考えてみました。

 

「おいおい。だったらあなたたちは、消費税が50%になっても文句言わないでくださいね」

 

という感じでしょうか。今回の診療報酬、介護報酬改定は、働く理学療法士としての視点が主な内容ですが、同時に私たちは診療報酬、介護報酬によって助けられている国民でもあります。もちろん、今回のアンケートにはそんな意味は込められていませんが、何事も“自分ゴト”として考える癖をつける必要があると思います。

 

まとめ

 はじめに言ったように、正直な感想を書いてみました。正直、強いものには巻かれたいので、協会の発行物が多くの人に読まれることを祈っています。

先輩が読んでいないから、みんな捨てているからという理由で、このような発行物をないがしろにするのではなく、そして意味ないから廃止せよというのでもなく、まずは読んでみて、「今の自分にどう意味があるのかな?」という気持ちで手にとってみてください。

それは全て、“自分ゴト”として帰ってくるはずですから。

 

参考文献:

・Prechtl H F R. Continuity and change in early neural development. In: Prechtl H F R, ed. Continuity of neural functions from prenatal to postnatal life. Clinics in developmental medicine. No.94. Oxford: Blackwell, 1984: 1-15.

・https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/34/2/34_2_122/_pdf

・https://www.jstage.jst.go.jp/article/ojjscn1969/34/2/34_2_122/_article/-char/ja/

・https://www.jstage.jst.go.jp/article/cjpt/2015/0/2015_0869/_article/-char/ja/

・https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15856440

PT協会から送られてくるJPTA NEWSとか読んでみた。

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